学校では教えてくれないお金の知識。
日本は先進国の中でも金融リテラシーが低いと言われています。
その理由のひとつには学校教育の違いが挙げられていますが、じゃあ社会人になってから学ぼうってなったときに経済・経営の棚に並んでいる本ってどれも文字が小さくて難しい内容が多いんですよね。
僕がいろいろな本を読んできて見つけた、まずは浅く広く学んで興味を持つために、子供でも初心者でも読めるお金・起業・投資の勉強におすすめの本を紹介します。
児童書と言っても大人も十分読むに値する内容が詰め込まれていてどれもオススメです!
インベスターZ
まさかのいきなりマンガ!
とくに序盤のお金がどうやって生まれたか、発展してきたかという歴史の話が面白い。
お金について学ぶときに一番最初にもってこいの良書です。
あとは巻が進むごとに株式投資、起業、経営、不動産投資などお金にまつわるエピソードが次々出てきてこれもまた興味深く読めます。
こちらにも詳しく書きました。
うわさのズッコケ株式会社
これもわかりやすくて面白い。
起業の最初から最後までの話が身近な物語形式でまとめられています。
釣り客で賑わう港で弁当や飲み物を売れば商売になるんじゃないかと考えた3人組は、お小遣いから数千円で小さく事業をスタートし大成功。
事業を拡大するために今度は株式会社を設立し、クラスに株券を発行して、みんなからお金を集めます。
そして、商店街で安く商品を仕入れ、放課後に株主総会を行い、注文をスムーズに受けるためのトランシーバーを買うための設備投資のために増資を行ったりと、順調に見えた事業も途中で、釣りシーズンの季節が終わってマーケットが衰退。
クラスメイトの株主からの不安の声に焦りもありつつ、今度は学園祭の新規事業に手を出していきます。
学校とひとつの街の中の話にすべてのお金の流れが凝縮されているので、身近に感じられ、イメージしやすいのが良いです。
あと、児童書といっても、ちゃんと売掛け金、借り入れ金、利子、出資金、利益、資本金という言葉が出てきます。
そして、頭でっかちの説明だけではなく哲学も深い。
「金のほしくない人間なんて、いるもんか。もしいらないひとなら、なんで、2800万円で、絵を売ったりするんだい。」
「うん、そりゃあ……つぎの絵を描くために旅をするからお金がいるんじゃないのかな。もしほんとにお金がほしかったら、絵を売ったお金で、株を買ったりするんじゃないの。」
「そうだなあ。そういやあ、絵の値だんを決めるのは画廊の社長さんだもんな。あのおじさんは、ただ絵を描いていりゃあ、ごきげんなのかもね。」
「でも、絵を描くためには、どうしてもお金がいる。だからどうしようもなくなったとき、だるまだよりを書く。考えてみたら、あのひとがいちばんお金を、じょうずにつかっているのかもしれないねえ。自分のやりたいように生きて、お金をみんな、そこにつぎこんでいるんだもの。」
こちらにも詳しく書きました。
15歳から、社長になれる。 ぼくらの時代の起業入門
15歳から、社長になれる。 ぼくらの時代の起業入門 (よりみちパン! セ) (よりみちパン!セ)
さまざまな会社を経営してきた家入さんが語る起業のやり方。
「社長になる」なんて、なかなかピンとこないかな?
でも、「就職」は会社がないとできないけれど、何もなくても「起業」はできる。
これってすごく心強い。
ところで、「会社」ってなんだろう?
そもそろ「社長」は何をするの?
「株」「M&A」「倒産」「上場」……
会社の始め方からゴールまで、ぜんぶまとめて説明しよう。
起業ってだいたいこんな感じなのね、株式ってこういうものなのね、っていう感覚がつかめる一冊です。
ここでだいたい一通りの流れを理解して、あとは必要に応じて詳しい書籍に頼るというイメージで読むと良いと思います。
難しい言葉が全く出てこないので入門書にぴったりです。
この世でいちばん大事な「カネ」の話
貧乏な家庭で生まれ、家を出て仕事で成功し、富を得たのちにギャンブル漬けになった壮絶な作者の実体験をもとにした、お金の周りに巻き起こる人間のリアルが学べる一冊。
作者の生い立ちを追いながら、
- 貧困の恐ろしさ
- お金の魔力
- 働くことの意味
- コミュニケーションツールとしてのお金の話
- 人は生まれた環境を乗り越えられるのか
といったエピソードが織り交ぜられています。
お金の裏に見え隠れする人間もようから、「お金とは何か?」という疑問を紐解いていくストーリー仕立て。
働くことの大切さを身にしみて実感してきた作者だからこそ書けるリアルなお金の教本。
語り口調が優しく子供にも読みやすいです。
お金100のひみつ
この本は世界の珍しいお金や、お金がどうやって鋳造されているか、といった硬貨や紙幣にまつわる豆知識が多め。
歴史や経済の話も少し出てくるので、他の本と合わせて読んでみても良いと思います。
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