前回の記事はこちら
投資を始めるにあたってやっぱり気になるのが「いくら儲かるの?」って話ですよね(笑)
僕が投資をやってきた6年間でどのくらい利益を得てきたのかを、裁量トレードと自動売買(システムトレード)に分けて紹介していきます。
文献やネットを見ていると投資手法はたくさん出てくるものの、金額の話はなかなか少ないです。
というのもそもそもその手法で本人が儲けているわけではないパターンもあるでしょう。
また、前回の記事では投資で儲けるために必要な要素は「技術力」、「環境の良さ」、「リスクをどこまでとるか」という話をしていました。
このように人や条件によって千差万別なのでハッキリとした答えが出せない、という背景もあるでしょう。
そんなわけなので、ここでお話する内容は あくまでも目安程度に。
「だいたいこれくらいね〜」「さすがにこれは現実的には難しいんだろうな〜」っていう感覚を知ってもらえたらということで紹介していきます。
目次
裁量トレードは どれくらい儲かる?
裁量トレードとは?
裁量トレードは自分の知識や経験を生かして、自分の判断で売り買いの注文を行う方法です。
株やFXで言えば、トレード画面で自分でいくら注文するかを入力して、良いと思うタイミングで注文を入れるという一般的なやり方です。
上がりそうな銘柄を選別して何年もの間 寝かせておく長期のトレードスタイルだけでなく、短期で持ち株を増やしたり減らしたりして、巧みに波を取っていく積極的なトレードもあります。
これは練習や経験がモノを言います。数日で培えるようなものではありません。
鉄棒で逆上がりができるようになるように、一輪車に目をつぶって乗れるようになるように、ある程度の練習が必要です。
ちなみに僕は「うねり取り」っていうものをずっと練習してきました。
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勉強法としては、さまざまな銘柄の過去 数十年分のチャートを読んで、傾向を頭に叩き込んできました。
これで相場の変動感覚を養ってくると、なんとなく危ないときのサインを見逃さないようにもなってきます。
例えば仮想通貨の大暴落から逃げたときのようす
裁量トレードの利回り
僕の場合ですが、株の短期の裁量トレードでだいたい1年あたり10〜20パーセント資金が増えることを目標にして維持しています。
そのために かける時間は月に1回1時間ほどかけて銘柄選定と、1日1回10分ほど銘柄チェックです。
これでも結構うまくいっているほうだと思います。30パーセントとか取れたらかなりすごいです。
うまい人ならもっとリスクを取って大きく勝ちを取っていく人もいますが、維持していくなら だいたいこれが現実的な目標になると思います。
ここで、
思ってたより少ないじゃん!!
と感じている方もいるかもしれません。
ただ、これだけで「なーんだ」と思うのはまだ早くて、時間効率の面と、レバレッジをかけることで さらに利益率はよくなるという話、複利の話をふまえて考えてみてください。
あの世界一の投資家と言われるバフェットさんも平均の年利はおよそ20パーセント。ただしそれを50年継続したからこそ資産10兆円になっているわけなので。
とにかく年利10パーセントでもけっこう美味しくて無視できないレベルの力を持っています。そのあたりの話はまた次の記事でやっていきます。
裁量トレードのメリット
裁量トレードは感覚でトレードしているとは言いつつ、脳の中にいくつもの細かいルールがインプットされていて感覚として使えるようになっただけであって、結局はこれもルール通りにやっているのには違いありません。
ただし、脳には無限にルールをインプットして、環境に合わせて常に臨機応変な対応ができるので、細かな相場の変化に合わせて柔軟にアップデートしていけるというメリットがあります。
歴史上で大きな資産を残していった相場師と言われている方々は、こういうトレードをしてきた方が多いです。
あとは例外ですが、こういう感じでふだんからチャートに触れていると、他の相場にも応用しやすいので美味しいものを逃さなくなる、というメリットもあります。
例えば2017年の仮想通貨のバブルのときは運良く波に乗れたおかげで資金が3倍となりました。
チャートの動きは人の心理で動いている以上、要所要所の動きは株も仮想通貨も為替も同じです。
そのため投資で年利200パーセントとか300パーセントは基本的にありえないですが、例外的なこういうリスクのある相場にも乗りやすくなります。
僕はけっこう意味もなくチャートを見ているのが好きなので、すごい人たちを参考にしながら日々 相場変動を追いかけています。
投資が本当に好きじゃないとできないので、あまり一般的な例ではないかもしれません。
でもすごい人たちを見習って、本気でやれば練習で勝てるようになる、という例を紹介してみました。
僕はまだまだなので、これからも努力していこうと思います。
もちろんこういうやり方で頑張ってみるのも ひとつアリだと思います。
でも、過去の大相場に乗ってきた すごい人たちみたいに いっぱい儲からなくてもいいから、最小限の手間で毎月少しずつ美味しいところだけを取っていくことができたらいいですよね。
このように貯金を積み立てていくように、少しずつ利益をコツコツ取っていく方法が、次の自動売買(システムトレード)。
自動売買(システムトレード)は どれくらい儲かる?
自動売買(システムトレード)とは?
自動売買(システムトレード)は、あらかじめ決めておいたルールに沿って、機械的に売買する方法のこと。
こちらは最初だけルールを定めるのにある程度 時間とスキルは必要ですが、その後のトレードは自動でやってくれるので、日常生活でトレードの時間を割く必要がありません。
また、機械的に売買が行えるために 感情が左右されることがなく、さきほどの裁量トレードと比べれば少し難易度は下がると思います。
僕は「トラリピ」というツールを用いてFXの自動売買(システムトレード)を行っています。
トラリピ入門はこちら
目次を作成中なので、ひとまず暫定の記事一覧はこちら。
あと昔、「イザナミ」というツールで株のシステムトレードをやっていたこともありました。
詳しくはこちらに書きました。
自動売買(システムトレード)の利回り
この方法では、だいたい1年あたり10〜15パーセント資金が増えることを目標にして維持しています。
日常でトレードに割く時間はほぼありません。たまにスマホで何か問題が起きていないかチェックするくらいです。
時期によって利益の波はあれど、長期で運用していたら だいたいこれくらいに収束していくんじゃないかと。
逆に1年で20パーセントとか取れちゃったりするルールは、リスクを取り過ぎていることが多い気がしています。
ほぼ放置なだけあって、さきほどの裁量トレードと比べれば さすがに取れる利益に限界はあります。
ただ、スキルがまだ少ないうちは裁量で失敗するよりも、自動売買(システムトレード)のほうが機械的にやれるだけ 成功率は高いかもしれないですね。
それでも継続的に15パーセント取れたとしたら かなり美味しいです。
100万円が1年で115万円、1000万円だったら1150万円に。質素に暮らせばそれだけで生活できるかも、という感じですね。
投資で得られる利益の目安
まとめると、僕が投資で得てきた利益はだいたい1年で資金の10〜20パーセントです。
例外として仮想通貨に少し資金を回して3倍になったこともあります。
また、気まぐれで応募したIPOの抽選に当たってお小遣いが入ってきた! とか、こういうのはカウントに入れてないです。
こういうチャンスタイムはあくまで いわゆる宝くじが当たったようなものと考えていて、自分でコントロールできるものではありません。
また、美味しい話があったとしても そもそもウソが多いのと、もしできたとしても継続して実行できるものはないです。
仮想通貨で言えば2017年末のバブルで資金が一時的に4倍になったけど、結局 年明けに暴落して元に戻っちゃったって人も自分の知人だけでも何人かいらっしゃいます。
一時的にたくさん儲かることがあったとしても、結局同じスタンスで何年も継続していると だいたいこれくらいに落ち着いていくという感じなので、あくまで10〜20パーセントの利益を継続的に取り続ける方法を模索していく、というのが個人的な答えになっています。
そしたら「利回り5パーセントでもっと手堅い手法のほうがいいんじゃない?」って話にもなってくるんですが、個人的に10パーセントを切ってしまう場合は、そこにあてる資金や時間をブログやプログラミングのスキルアップのために使ったほうが良いと考えています。
個人で資産を増やすための「投資」はあくまでひとつの手段であって、「どうやったら生活が楽しくなるか」ということがなにより大事。
それを最大化するために投資に期待しているのが、「年利回り10〜20パーセントを実力によるもので手堅く継続的に増やす」ということなのですね。
「いつまでにいくら結果を出せ」というプレッシャーがあるプロとは違って、時間と目標に制限がないのは個人の強みなので、これを生かして生活に投資を取り入れていくと良いと思います。
という背景があって、今ではできるだけ実力が成果に結びつくようなものにリソースをあてるようにしています。
個人的には筋トレやプログラミング、ブログなどなど、水をやればやるほど つぼみから花となって成果が見えていくものが楽しいので続けやすいと思います!
またまた長くなってしまいました(汗) 実践的な話の前に、もう少し基礎的な話が続いていきます。
次回は年利15パーセントの本当の実力についてのお話です。
次の記事はこちら
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