出口治明さんの本『働く君に伝えたい「お金」の教養』は、将来の不安から逃れるためのお金の本質が学べる良書だった

先進国の中で金融リテラシーが低いと言われている日本。

他の国では当たり前のように学校で教育されているお金の基本的な知識を知らないがために、不安から逃れるために働いてお金を貯めて、老後の資金は○○千万円必要っていうメディアの情報に惑わされ、さらに不安だけが募っていくばかり

 

  • 将来、年金がもらえないのではないか?
  • 結婚して子供ができたらお金がかかるんでしょ?
  • 老後資金はいくら必要?

 

この不安って何からくるかと言うと、「ただ知らないだけ」だったりします。

お金は全世界にある共通なもので、大きな原則はどの時代もどの国でも変わりません

 

そんな普遍な大原則を知って不安を少しでも和らげたい。そんな人にオススメの本が、保険のCMで見たことがあるライフネット生命の代表を務めておられる出口治明さんの『働く君に伝えたい「お金」の教養』という本。

基本的なお金の疑問を広くわかりやすく回答しており、これからお金について学ぼうとしている方にオススメです。

 

出口治明さんって何者?

著書の出口治明さんはライフネット生命保険株式会社の代表取締役会長。

実は数年前、たまたまこの方の講演を聞く機会がありました。

 

10人以上であればどこへでも話に伺います」とのことで、いろいろな場所で定期的に人前でお話されているようでした。

半分、自社サービスの宣伝でしょうが、会社の創業の話や、組織の話、生活の話などどれも面白いエピソードで、興味深かったことを覚えています

 

また、さまざまなことに精力的で、考え方が深く、大人で、物事の本質を見極める能力が卓越されていらっしゃると、当時、未熟ながらもそう感じながら話を聞いていたことを覚えています。

現在は60代後半にも関わらず、よく年を召された方にありがちな、上から目線で物事を諭すような話し方ではなく、数値と物事の事実から論理的に、わかりやすく説明されていたことも印象深く、

なんてすごいオジサンなんだ!

(↑ 失礼ですみません……。)

と思っていました。

 

そんな方から聞くお金の話はどんなものなんだろうか、と読んでみたらやっぱり実際のエピソードが盛り込まれてわかりやすく説明されており、出口さん節が本の中でも健在でした。

 

年金はもらえるのか?

この本で興味深かったエピソードの一つに、年金制度の未来の話がありました。

 

年金の支給年齢が引き上げられたり、少子高齢化で年金がそのうち破綻するのではないか、どうせ僕らの年代は将来年金はもらえない、なんてマイナスな話が出ることが多い世の中。

この本で語られているのは、年金制度は破綻はしないということ。

 

それを理解するために、政府の役割や国民が払っている税金、銀行が買っている国債の話、それによって生まれるお金の流れに触れてわかりやすく説明されています。

 

ひとつひとつ紐解いていくと、いかにお金について誤解を受けて認識しているということ、世間で言われているウワサがいかに間違っているかということがわかります。

 

不安を煽るメディア

また、将来の不安が積もる要因のひとつにメディアがあります。

なぜ、書店に行けば不安を煽る本や雑誌ばかりが置いてあり、テレビではコメンテーターが深刻そうな顔をしているのか。それは、老婆心だけではないのです。メディアの情報に接するときには、「これで儲かるのは誰だろう?」と考えるクセをつけましょう。

 

結局のところ、メディアもビジネスです。

よりたくさん本や雑誌を買ってもらいたい、テレビの視聴率を上げたいと思っています。

ブログでもそうですが、閲覧者の不安をあおるという行為は、数字を上げるためにはかなり効果的なテクニックです。

 

そして会社の中の誰かが発信していることなので、結局はいくらメディアで語られていることでもそれが間違っていることだってあります。

100パーセント間違っているということはないでしょうが、例えばプロの投資家でも成績がマイナスになることがあるように、未来は誰にもわかりません。

煽りでよけいな不安を感じることは、かなり無駄なことだということがわかります。

 

バブルおじさんの言うことは気にしない

あと関連して「バブルおじさん」の話も印象的でした。

 

「昔はよかった」

とか

「あの頃は頑張って給料もたくさんもらってた」

とか

「今の若者はお金を貯め込むだけで使わない」

とか言っている高度経済成長による右肩上がりの日本を経験したおじさんのことを指しています。

 

やることが明確で、とにかく生産すればしただけ儲かり、成長が保証されていた時代。

右肩上がりに成長していたあの頃は確かに羽振りが良かったのですがそれは当たり前

 

今は横ばいか右肩下がりになっている日本で、お金を使えと言われても昔よりお金がないのは当たり前だし、不動産なんてものは価値が下がるので買えないし、とにかく昔と今では状況が違いすぎます

 

たまたま日本経済が成長していたあの50年だけが世界的に見てもまれなことであり、人間の特性として、良かったときのことを自分の手柄としたい習性があるので、

「自分たちの頃のように今の若者も頑張れ」

という側面には、今と昔の状況が違っていることに気づいていないおじさんの存在があるということでした。

 

今の時代に合ったやり方とは?

だから世の中の変化で生まれた差に劣等感を受けることなく、自分たちの今の時代にあった生き方で良いと思います。

 

なにも悲観的になる必要はなく、逆に言えば今は日本の成長は横ばいであっても変化が少ない分、誰かにやることを決められているわけでもないので、いかに自分で価値を生み出せるかというところを考えられます。

そして学ぶしくみが充実してきており、どんな職業でも自分のやる気次第で目指していけて、インターネットで誰でも発信が容易になった今だからこそ、自分の興味のあることを仕事にしていける時代になったのではないかなと思います。

 

これからますます面白い時代になっていくと思うので、まずは適切な知識と不安を解消するところから始めるためにこの本を読んでみてください。オススメです。

 

 

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