堀江貴文(ホリエモン)さんの「多動力」がベストセラーとなっています。
右肩上がりだった昔の日本なら、死ぬまで同じ会社で働き続けるということができたけど、今ではありえません。
また、ITの進歩で今までの産業が大きく変わりました。
そんな移り変わりの激しい今の時代を生き抜くための考え方をまとめた著書「多動力」がおすすめです。
本の書評・感想と、自分の体験談を通してこれから必要なスキルや仕事を考えてみます。
多動力の意味、多動力とは?
そもそも多動力とは何かという話が本の冒頭で語られています。
それは、いくつもの異なることを同時にこなす力のことを言う。
一つのことに集中できず、絶えず動き回ることを「多動」と呼ばれ、今まではマイナスのイメージを持たれていましたが、今の時代は逆に動いていろいろやってみること、「多動力」が大事だと語られています。
これはなにもここ数年で持ち上がった話ではなく、例えばすでにアップル社を設立したスティーブ・ジョブズの伝説のスピーチでも触れていました。
自分の興味の赴くままに潜り込んだ講義で得た知識は、のちにかけがえがないものになりました。
たとえば、リード大では当時、全米でおそらくもっとも優れたカリグラフの講義を受けることができました。
キャンパス中に貼られているポスターや棚のラベルは手書きの美しいカリグラフで彩られていたのです。
退学を決めて必須の授業を受ける必要がなくなったので、カリグラフの講義で学ぼうと思えたのです。
ひげ飾り文字を学び、文字を組み合わせた場合のスペースのあけ方も勉強しました。
何がカリグラフを美しく見せる秘訣なのか会得しました。
科学ではとらえきれない伝統的で芸術的な文字の世界のとりこになったのです。
もちろん当時は、これがいずれ何かの役に立つとは考えもしなかった。
ところが10年後、最初のマッキントッシュを設計していたとき、カリグラフの知識が急によみがえってきたのです。
そして、その知識をすべて、マックに注ぎ込みました。
美しいフォントを持つ最初のコンピューターの誕生です。
点をたくさん作る
当時、まさか文字のデザインの世界がコンピューターに活きるなんて思いもしなかったでしょう。
だけど、自分の興味や経験は意外なところでその真価が発揮されるのです。
このスピーチの続きで、点と点をつなげるという話がありました。
将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。
できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。
だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。
結果に近いところから始めようとしてもうまくいかないものです。
とくにこんな移り変わりが早い時代に、あとから準備しようとしても追いつけません。
だからあらかじめ点をたくさん作って準備しておいて、タイミングがきたときに点を繋げるのです。
とくに今はインターネットや図書館、スクールが充実していて、やってみたいと思ったら場所はいくらでもあります。
だから興味のあることはいくらでも学べてしまうのです。
これは自分自身、実践してきて良かったと思うことがたくさんあって、例えば今までにプログラミングや株式投資など、自分の興味のあることに夢中になってきました。
そして、自分の好きなことを実現するために転職もしてきました。
スティーブ・ジョブズのスピーチで語られた「点」は僕にとって、まさしくプログラミングであり、株式投資でした。
そして、これは狙っていたわけではありませんが、僕の過去の田舎での生活や、貧乏な体験、転職の体験などもそうです。
どこかで、点と点が線でつながる
これらは時が経って、何かをアウトプットするタイミングで一挙に活きてきます。
僕にとって代表的な「線」がこのブログでした。
何かを生み出したり、発信したりするときに多くの点が繋がって、線となり、新しい価値を生み出します。
ときには何をやっているんだという目で見られることもありましたが、それは全く間違いではなかったと思います。
現にいま幸せに楽しく暮らせているからです。
また、ここ数年で磨いた株式投資の技術や、小さい頃の質素な生活から学んだお金の感覚は、いま仮想通貨のような他の投資にも活きていたりもします。
この線は常につながりが変わります。
例えばブログを書くときは ある5個の点が繋がって、投資をするときは 別の3個の点が繋がって、友達とおしゃべりするときは また別の2個の点が繋がって、そのときに必要な組み合わせに変わります。
この点はどこでどう組み合わされるかは神様じゃないとわからないので、いまからたくさん点を作っておくしかありません。
興味があるときに動いておくしかないのです。
そして作っておいた点は普段は影に潜んでいますが、それは必要なときに関係する引き出しがパカッと開いて、意外なところで活用されます。
だから躊躇しないで、興味を持って動いておく。
それが数年後に何色になるかわからない花を咲かせるためのタネとなります。
堀江貴文さんが楽しく生きるために自ら実行している行動指針がここに詰まっています。
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