最近思うのは、小さな夢ならわりとすぐに叶えられるということ。
僕も最近になってやっと気づいたことだけど、大きな夢を見過ぎているせいで夢を諦めかけていることがあまりに多い。
今から未来のなりたい自分を考えておいて、そこから逆算しておかないとどこかで詰んでしまうような空気が色濃く出過ぎで、みんながプレッシャーを抱えながら生きているのが今の日本だと思う。
学生時代の僕の友人で、棒高跳びで日本のランキングに入るくらい実力のある人がいた。
その友人からは、棒高跳びを続けて世界に行きたい、とそんなことを聞いていた。
そしてたぶん行くんだろうなあとも思っていたけど、それほどの実力を持った人でも、久しぶりに同級生の結婚式で会ったときに話を聞いてみたら、自分よりもっとすごい人がたくさんいて、生き残れない、とわかって夢を諦めていることを知った。
だからといってそこで夢が終わったわけでもなくて、今度は体育の教員を目指しているとのことだった。
席が限られている大ヒットは一握りの人しか打てない。大きな野望が叶えられるのは一握り。
大統領になりたい、宇宙飛行士になりたい、プロサッカー選手になりたい。
そんな大きな夢を見るのは素晴らしいことでとても大切なことだけど、もし、万が一だけど、心の奥底のどこかで諦めかけていて、
「オレなんて……。」
「私なんて……。」
って考えてるくらいなら、いっそのことちょっとした夢ならすぐ叶えられるということに気づくべきなんじゃないかと思った。
多くの人が夢を諦めてリタイアしていく中で「ああ、終わった……」なんて言葉が出てくるのだけどそれは違う。
それは夢が大きすぎただけで、現実を見てみると、実はもっと小さく簡単に考えれば3ヶ月後にでも実現できて、しかもそこそこ憧れていたことが実現できてしまったりする。昔は無理だったけど、今はそれができる。
大ヒットは無理でも次の塁に進むためのバントの打ち方なら一度覚えれば何回もできるし、そこそこ得点を重ねられる。
もっと広い視野で、もっと将来のことを考えていくのが難しい人は、いっそのこともっと狭い視野で、もっと将来のことを考えずに、目の前の今できることがあって、それを精一杯やっているだけで十分だと思う。
まずは自分が幸せならそれでいいし、もし余裕が生まれたらその力で少しだけ人助けを考えてみたいと思うようになるものだと思う。