この記事の続きです。
1話目はこちらです。
僕には新卒で入社したその会社は合いませんでしたが、世間では良い会社だと言われているれっきとした一流企業でした。
新卒で入社できた僕が今からその会社に中途で入ろうとしても受かる気がしません。
優秀な人がたくさん応募するだろうし、競争率が激しいでしょう。
そんな中に入って自分が勝ち残れる気がしません。
新卒という大きな武器
そんな会社に僕が奇跡的に入れたのは、「新卒」だからです。
学校から推薦してもらえたこと、やる気があって今後伸びることを期待したポテンシャル採用であること、経験がなくて扱いやすいということがやはり大きいと言えます。
学生のときのビリとトップは雲泥の差かもしれませんが、業務レベルで考えたらよっぽど優秀な人でない限りその差はたいしたものではありません。
だから会社側も新卒にすぐに給料以上に何か結果を出してもらおうなんておそらく思っていないし、それは難しい話というのもわかっています。
だからその人の志や素養、性格、人柄、やる気、会社とマッチしそうかどうかなどの感覚的な部分で判断されることも少なくありません。
数年の間、社会人をやってきた今、僕が今から入社できないと思われる会社に、なぜあのとき入れたのか。
自分の実力のポテンシャル以上の企業に入れたのははぜか。
そう、それはこの、
「新卒」という優待チケット
のおかげなのです。
ちなみに僕は大手に行くことを否定しようとは全く思いません。
だけど僕の場合は全く合いませんでした。
しかし、この新卒優待チケットが使えたことで、もしかしたら僕がもう2度とない大企業を経験できるチャンスを得られたことは考え方によっては良かったと、いまではそう思っています。
数年後にブログのネタになっているのですから……。
20代は勝負の期間
「入社したらとりあえず3年」
これは会社側にとって本当に都合の良いフレーズだと思います。
実際、その縛りを捨てて早いうちにいろいろと経験しておいたことで有利に感じることが多いのです。
歳をとればとるほど、変化することによって自分のプライドを傷つけたり、周りの人に迷惑をかけることが増えていきます。
年齢を重ねるほど他の業界に行きづらくなったり、結婚したり、身の回りが忙しくなってきたりで選択肢は減っていきます。
ましてや年々体力は減っていくし、あのときのフレッシュな気持ちはさらになくなっていくでしょう。
そう考えると、嫌でもどうせ収束の方向に向かっていくしかないのです。
ましてや、頑張って同じところにいようと望んだとしても、結婚、引越し、出産、倒産、病気、災害、親の介護、という人生のイベントにぶつかって自分の予期しない生活になることも十分考えられるのです。
むしろそんな数々の転機にこれからひとつもブチ当たらずに死ぬまで切り抜けていくことはできるでしょうか。
どう考えてもそれは針穴に糸を通すようなことなのです。
であれば、もし我慢しているくらいであれば、早いうちにできるだけいろいろ試しておけばいいし、そうやって武装しておいて、万が一戦場に出ることになっても浅い傷ですむようにしておくのもアリなのかもなあと思ってしまうのです。
話は戻り、いよいよ卒業です
そうやって今のようにプラスに考えられるようになるまではだいぶ時間がかかりました。
今でこそ言えることなのかもしれません。
あのときは本当に必死で見えない敵と戦っていました。
3月になりいよいよ卒業と同時に東京に引越しです。
期待と不安が入り混じった不安定な状態でしたが、期待があるだけまだマシだったということに、このとき気づくはずもありませんでした。
以下の記事に続きます。
あなたの選択はまったく間違っていない!と僕は思います。