この記事の続きです。
1話目はこちらです。
心は踊っていました。
1時間で売れた……。
自分の描いていたとおり、いや、想像を越える成果に驚きを隠せません。
自分の力だけで何かを売ることができたのはこれが初めてのこと。
ワクワクした感情がこみ上げていました。
これはイケる……!
出品した分だけ売れる
その後も何度か出品を繰り返しました。
そして、出品したものは必ず数時間後に売れました。
思えば数日前まではこんなことを考えもしませんでした。
自分の力で収入を得る行為はハードルが高い、すごく頭の良い一部の人だけができる行為だとイメージだけで勝手に思い込んでいました。
でもそれは違っていて、ちょっとしたアイディアだけでパソコンの前で手を動かせばこんなに気軽に収入を得ることができることを身をもって感じることができました。
こんなにも短い時間の中で、手をが空いているときにいつでも1日で数千円の売り上げをつくる仕組みを作れてしまったのです。
試行錯誤の日々
その日からは、出張先での仕事を終えて、宿泊先に帰ってヤクオクの画面を開く日が続きました。
すでに売り上げの画面には数万ほどの数字が表示されています。
僕は2000円で出品していましたが、相場は3000円。
今度は値上げして2500円で売ると、やっぱり売れます。
一番安いモノを選んで買う人が一定数いるようですが、やはり3000円で出品されているものも同じように売れていました。
そこで今度は3000円で出品してみました。
不思議なことにそこからはぱたっと売れなくなってしまいました。
(なんでだろう?)
同じように3000円で出品されていて売れている商品を見ると、返金保証がついていたり、商品の説明を詳しく記載してありました。
僕も同じように真似してみると、少し売れ始めました。
でもやっぱりまだまだ何かが足りないような気がします。
商品画像をあえてシンプルにしていたのですが、今度は目立つようにタイトルや返金保証の文字を強調してみました。
商品の紹介文もさらに詳しく書き加えました。
すると、今度は急に次々売れるようになりました。
そして、売るものをちゃんと作っていれば、返金保証を使う人はほとんどいないことにも気がつきました。
実践で得られた気づき
初めての発見がいくつもありました。
そこで得られた大きなものは、数万円の現金よりもなによりも、会社で働かなくても自分の力で収入を得ることができるという経験でした。
そして、売れる商品は何か、商品の価格設定、宣伝方法、そして買う人に訴求する宣伝文の書き方など、実践的なマーケティングの感覚でした。
面白かった。
本では学べないような、微妙な感覚が実践によって体に落とし込まれていくのが感じられます。
例えてみると、それは一輪車を乗るような感覚かもしれません。
本で学んでいくら知識を得たからといって、それは実践で使えるものではありません。
繰り返し経験していくことでわずかなバランス感覚を掴み、初めて乗れるようになります。
非常にその感覚に近いものがありました。
この短期間に、図書館で知識を学び、それを実行に移して小さな成功を掴めた体験はこの先の人生を大きく変えるくらいのインパクトがありました。
そして、自分のためにもっと勉強しておきたいと思うようになりました。
これを続けているだけでしばらくは、きっと会社でもらっている給料の半分くらいはネットで得られることでしょう。
いますぐ現金がもらえることはもちろん嬉しいのですが、それで何か自分の今の生活が変わるわけではありません。
毎日、自分のやりたくない仕事をしながら、なんとなく日々を過ごしている、そんな生活は何も変わらないのです。
実際のところ、むしろネットをしている時間だけ少し忙しくなっているくらいです。
これからはもっと経験を増やして、自分の生活を変えることができるくらいの柱を増やしていこう。
自分の生活を変えるために、まずは人に価値を与えてお金を得るということをもっともっとたくさん勉強しておきたいと、深くそう感じたのです。
それからというもの図書館に入り浸り、本を読み漁って勉強する日々が続きました。
以下の記事に続きます。