この記事の続きです。
1話目はこちらです。
こうして図書館に入り浸るようになったのですが、ここは楽園でした。
時間を忘れて自分の好きな本に好きなだけ没頭できる。
こんな素晴らしいことはありませんでした。
一冊の本が目にとまる
そんなある日のこと、ある一冊の本が目にとまりました。
それは、インターネットで稼ぐ方法を網羅した本でした。
そんな本は山ほど出ていますが、僕にとっては初めて手に取った種類の本です。
中を見てみると、ブログを書いて広告収入を得る、ソフトを開発して売る、本やゲームを仕入れて売る……といった内容が書かれていました。
わりと知っている事柄がほとんどだったのですが、パラパラとページをめくっていると、その中で「電子書籍を売る」という項目に目がとまりました。
自分しか持っていないノウハウをテキストにまとめてそれをインターネットで販売するというものです。
そこでは、元手がかからず売れたらほとんどが自分の収入となるため、非常に稼げるという話に触れていました。
電子書籍のイメージ
僕自身、なんとなくはどういうものかわかっていたつもりでした。
インターネットを見ていると、よく「ネットで自動的に副収入」、「1ヶ月で100万円」、「FXで必ず勝つ方法」といった刺激的なワードでうさんくさい広告がはってあり、クリックするとその先のページでは、いかにこの情報がすごいかということを説明した異常に長いセールスページ、そこでは「誰でもできます」、「作業は週末だけ」、「本当は10万円の価値があるけど今だけ3万円」、「あの有名人も実践中」……といった、いかにも都合の良い情報が網羅されていました。
電子書籍と聞くと、その類いのものだと思っていたので、あまり良いイメージはありませんでした。
あまりにもおおげさな、こんな宣伝文句に誰が引っかかるんだろうと思っていたものです。
しかし興味はある
しかし、インターネットに迷い込んでいると たびたびそのようなページを目にするので、実際どういうものなのかは気になっていました。
しかもまさかこんな図書館に置いてある本の中に、「電子書籍を売って稼ごう」なんてことが書いてあったら、これで実際に生活している人もいるのかなと興味が湧いてきてしまいました。
こうして、どうせ売れるわけがないんだから、試しにやるだけやってみることにしました。
以下の記事に続きます。