この記事の続きです。
1話目はこちらです。
進路相談の先生の言うことを聞いてもしょうがないことがわかった後の行動は早いものでした。
自分で本当に行きたい会社に応募しました。
来年の春からやはり僕はウェブエンジニアになりたいです。いや、なります。
ならないと、なんのために高専に入ったのかわかりません。
ウェブに関わりたい仕事をしたいと思って高専に入ったのに、ここでブレていては今までやってきたことが水の泡です。
少ない望みにかけて、会社のサイトの新卒採用から応募ボタンを押し、エントリーシートを送付しました。
ダメだったときはもうそれでいい
最悪、思った通りにならなくてもいいからとりあえず行動してみないと、夢が叶う確率がゼロになってしまう。
これをやっておかないと、一生後悔しそうだと思っていました。
むしろ後悔しないためにダメもとでやってみた
という方が正しかったかもしれません。
そもそもエントリーシートだけで落とされる可能性も十分あるのです。
これで無理だったらあきらめられるかもな。
そう思いながら、でもなんだかいけるような謎の自信に満ち溢れていました。
なぜこんな気持ちに満ち溢れているんだろう。
ふと考えてみると、そういえば高専に入学するときもそうでした。
幼少期の僕
僕はコンビニもない、携帯も圏外、小学校まで片道徒歩1時間という、田舎の中の田舎で生まれました。
田舎コンテストがあればおそらく優勝を争うことになるんじゃないかというくらい超ド田舎でした。
当時の夢はミスドを買い食いしながら帰ること。
そんなところに生まれると、当たり前のようにみんなのんびりした生活を送っているもので、勉強なんてろくにしません。
授業のレベルはかなり低かったのではないかと思います。
中3になってもABCの書き取りをやっているヤツや、分数の計算ができないヤツがゴロゴロいました。
他校からやってきた先生は、あまりのレベルの低さに驚いていました。
無理もありません。
中学受験なんてテレビでしか聞いたことなかったし、地元の高校受験も名前さえ書けたら受かると評判のおバカ学校と言われていたくらいだし、就職しても地元に残る人は実家の農業を継いだり、ガソリンスタンドやパチンコで働くくらいしか雇用がないのです。
そもそも勉強する必要性が感じられない、そんな雰囲気で勉強がはかどるはずもありません。
学校が終わると、川でザリガニを捕ったり泳いだり、釣りをしていました。
あと、山に登って爆竹を鳴らしたり、田んぼで泥だらけになって遊んでいました。
これは本当に楽しかった。
それでも僕は比較的マジメな性格だったので、勉強もなぜかきちんとしていました。
小学校のときはいつもクラスで一番でした。
(でも普通の世間からすると大したことはなかったはずです……)
勉強する必要がないのにマジメにやっていた僕はその地域では一番効率の悪いことをしていたのかもしれません……(笑)
そんな感じで暮らしていた僕が中学生のときに、なんと高専に推薦してもらうことができました。
当時からPCに興味を持っていて、プログラミングを勉強したいと考えていた僕は胸を踊らせました。
しかし、ネットで調べると僕の受験する学科は偏差値65を超えていました。
しかも推薦の受験倍率は4倍。
4人にひとりが受かると聞いて、僕はどうせ無理だろうなと思っていました。
それでも将来プログラミングを扱う仕事がしたいという夢を胸に抱きながら、必死に勉強して、面接の準備を進め、なんと合格することができたのです。
「この学校からその学科に受かった人は初めてかもなあ」、と先生に言われました。
好きなものに対する熱意と、そして努力は必ず良い結果となって現れるんだなあ
と思った記憶があります。
ただ、まだまだ現実は甘くなく、入学してからというもの偏差値65のクラスはやっぱりレベルが高くて授業が全然ついていけませんでした。
今までクラスで1番か2番だった僕が、最初のテストで22位だったのが衝撃を受けました。
しかも今までにないくらい猛烈に勉強したにもかかわらずです。
みんな計算早いし勉強できるし物知りだしスゲーなあと圧倒されていたことを覚えています。
自分はなんて「井の中の蛙」状態だったんだろう
、とこれでもかというくらい思い知らされました。
それでもこうやって留年せずに卒業までできて、最後のテストは10位に入ることができるようになりました。
自分で言うのもアレですが、中学まであまり勉強してこなかった分、他の人の3倍は努力した自信があります。
過去の成功体験が支えている
話は戻りますが、今まで努力してきたことが幸いなことに結果となって現れてきたおかげで、努力すれば就職活動もうまくいくという考え方ができたのかもしれません。
今までの成功体験が、無意識のうちにこれも頑張れば絶対にうまくいくんだという謎の自信となって現れたんじゃないかと思っています。
本当に運も良かったと思っています。
もしかするとこれまでは努力の方向がたまたま間違っていなかっただけかもしれません。
あのとき努力してもうまくいってなかったら……、もしかすると人生イヤになっていたかもしれません。
わかったのは、
ただがむしゃらに努力するのではなく、自分の好きなことや得意なことであれば多少のハンデがあっても努力で勝ち取ることは必ずできる
ということが、このとき自分の考え方のひとつに加わりました。
逆に、苦手なものはどれだけ頑張ってもうまくいきませんでした。
努力しても結果が出ない、もしくは努力の方向が間違えているな、と感じたらすぐに方向転換出来るようになった
のも大きな成果でした。
応募した会社のことを親に伝える
僕は車で2時間離れている寮で生活していたのですが、冬休みが終わってから初めて実家に帰ったときのことです。
心配しているのはやはり就職活動の話です。
さっそく応募した会社の話を伝えると、両親からは予想だにしない反応が返ってきました。
以下の記事に続きます。
わー! 実際読まれているのかわからないので本当にうれしいです!!
ありがとうございます!!