過去に日本テレビ系列で放送されていた番組で、「松本紳助」(途中から「松紳」に)という番組がありました。
島田紳助とダウンタウンの松本人志がひたすらアドリブトークを繰り広げるというシンプルな番組なのですが、そこで恋愛の話になったときの ある一場面のトークが面白かったので載せたいと思います。
下から作戦
紳助: 女も使える、男も使えるねん、これ。全員使えるねん。
紳助: たとえばブサイクな女の子がいたとしようや。山田花子みたいなのがおったとしようや。
紳助: これがな、松本に「好きなんです、松本さん。」って言われたら困るやろ? 重いやろ。どうしたらわからへんやん、人間って。待ってくれやおまえって思うやん。それはなんでかというと結果を求められるからやねん。
紳助: でも女の子に、「松本さん、一個だけワガママ言ってもいいですか? お願い聞いてくれませんか?」って言われたら「なんや?」ってなる。
紳助: 「私、松本さんのこと勝手に好きでいていいですか?」って言う。
松本: ほう。
紳助: 人間っていうのはブサイクなやつでも「勝手に好きでいていいですか?」みたいな言い方されると、おお、ええよ って思えるやん、求められてへんから。付き合う必要ないから。
紳助: するとな、次からこいつに優しくしてまうねん。な? わかるやろ?
松本: うん。
紳助: 向こう(相手のことを)、意識してまうねん。(女性目線からみて)男の子でもたぶんそうやろ?
松本: そうですよね。
紳助: 例えば、「勝手に好きになっていい?」 って言うて。
松本: 向こうは「だから私に何かちょうだい。」って言ってるわけじゃないですからね。
紳助: ほんなら意識すんねん。だんだんなんかこいつは俺を好きやって勝手に思うねんな、人間って。
紳助: こいつがちょっとよそ見しとったら、どこ見てんねん おまえ とか思うよな。意識し出すねん。
紳助: ノーリスクやねん。「付き合ってください。好きなんです。」というと振られたりするし、傷つくやんか。
紳助: 勝手に好きになっていいですかと言うことはですね、全くのノーリスク。相手が「勝手に好きになるな、ボケ!」っていうやつおらんから、ほぼ。
紳助: みなさん明日から使いなさい。
観客: 笑
紳助: ね。下から作戦。
紳助: 下から、下から。
松本: あの、すみません、僕、前からちょいちょい使わせてもらってます。
観客: 笑
冷蔵庫売りのセールスマン
紳助: いいなと思った男の子、いいなと思った女の子、大概 彼氏、彼女いますやんか。恋愛なんか黙ってたら損やで。こんなもんセールスマンみたいなもんやのよ。いかにしゃべるか。それも冷蔵庫 売るセールスマンくらいつらいでほんま。大概 家にあるから。な、大概 家にあんねん。
松本: もう一個っていうほどのもんでもないですからね。
紳助: そうそう。大概、家にあるし、ということは大概 彼氏がおんねん。大概 彼女がおんねん。そこに冷蔵庫を売りにいくセールスマンみたいな気持ちやから。
松本: これは難しいですね。
紳助: 下から下から「とりあえず置いてみてください。」と。「うちのはちょっと違います。」と。
紳助: いろんなこと言うてみなさん頑張ってくださいよ。
松本: ほんと頑張ってくださいね。
紳助: せっかく生まれてきたんですからね。たくさん恋をしないといかんのですよ、ほんとに。恋が人生の中で一番楽しいですから。ね?
紳助: 合言葉は「下から、下から。」
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当然ある程度の前提を基準に話してるだろうし、心理学を結構学んでるな〜
まぁヒット作を各ジャンルで飛ばしてるし才覚者だろうね