この記事の続きです。
1話目はこちらです。
こうやって僕が飲み会にたくさん参加して、お酒に失敗しているうちに学んだことは、いかにお酒をたくさん飲んでいるように見せつつ、実際は少なくお酒を飲むかという技術でした。
ここではその一部をご紹介します。
お酒で酔わない方法 その1
ある同期に教えられたのは、一気飲みのときにおしぼりをあごの下に当てて、そのおしぼりにお酒をこぼしながら飲むというテクニックでした。
それを教えてくれている途中にも、さっそく横から一気飲みのコールがやってきます。
「見本をみせてあげるよ。」
と言って、おもむろに立ち上がると、その同期はきれいに周りから見えないようにお酒を少しずつおしぼりに染み込ませながら、きれいにハイボールを飲み干してしまいました。
「どう? (笑)」
その姿があまりにも美しく、いつの間にか僕の中には尊敬の意が芽生えていました。
その同期はさらに僕に教えてくれます。
あらかじめ氷多めで注文して液の量を減らしておくこと、そして飲むときはおしぼりが耐えられる限界までお酒を染み込ませるのがポイントだと付け加えます。
「これで2、3口しか飲まなくて済むから……!(キリッ)」
と何も知らない僕に教えてくれました。
そのときだけはその同期がかっこよく見え、背後から光が出ており、まさに一気飲みの神様のように見えました。
僕も習ったように真似をして試してみます。
しかし加減がわからず、どうしてもお酒がおしぼりの許容範囲を超えてこぼれてしまうのです。
「おしいなあ!」
その神様は必死に僕のために熱血指導をしてくれ、無事に一気飲み検定に合格させてもらうことができたのでした。
お酒で酔わない方法 その2
「いやいや、もっといい方法があるよ。」
と、そのようすを見ていた別の神様が言いました。
それはトイレに行って飲んだものを吐き出すというテクニックでした。
「お酒をたくさんお腹にいれるとわりと簡単に吐けるよ。」
と教えてくれました。
確かにその人は一気飲みを繰り返したのち、トイレにいっていました。
その人とトイレで一緒になりましたが、確かに個室で吐いているような音が聞こえました。
僕が用をすませて手を洗っていると、
「飲まないために吐くんじゃない。次を飲むために吐くんだ。」
そう言って、また次の戦場に出ていきました。
決して真似しないでください
ちなみにあれから数年、その技術はほとんど役に立っていません。
無理にお酒を飲む必要はまったくないということがわかったからです。
一気飲みは断りましょう。
やっぱりお酒は美味しく飲むのが一番です。
以下の記事に続きます。