東日本大地震直後、会社が自宅待機になってやっていたこと【会社を辞めた話 第47話】

この記事の続きです。

【輪番停電、電車が来ない】東日本大震災直後の東京のようす【会社を辞めた話 第46話】

 

1話目はこちらです。

新卒入社した一部上場企業を1年で辞めた話【会社を辞めた話 第1話】

 

家に帰ってからしばらくボーッとしていました。

停電になる前に帰れたものの、結局 今回の停電は中止となったようです。

 

それでも電力が足りないと言われていたり、こんな大変な状況の中で、家にひとりで何もしていない自分が電気を使うことに後ろめたさを感じ、暗い部屋の中で布団にくるまって横になっていました。

 

ふとテレビをつけても全てのチャンネルで同じ話題。

気持ちだけが暗くなっていくので、正直あまり見たくありません。

 

ツイッターから知れる情報

インターネットだけが唯一、ホッとできる時間でした。

ベッドで横になりながら、スマホで Twitter を見ていました。

本当に便利な時代で、同級生はみんな無事に過ごしているということがそれを見るとわかります。

 

一方で、被災地の様子や現地で足りない物資、ボランティア情報などもタイムラインに流れてきました。

 

次々に湧き出てくる新しい情報をひたすら眺めていると、まさに今、つらい思いをしている人、悲しい思いをしている人がいて、それを援助する人がいて、応援する人がいて……たくさんの感情が交錯していました

 

時間はたっぷりありました。

今、自分自身にできることは何かあるだろうか。

何かこの時間を使ってできるせめてもの精一杯のことをやりたい。

 

いてもたってもいられず、パソコンの前に向かいました。

 

今、自分にできることは何か

時間を忘れてもくもくと情報を集めました。

気づけば数時間。当時やっていたブログで公開したのがこの記事でした。

日本すげえ! 東日本大震災の感動エピソードやツイッターまとめ【実話や海外の反応など】

※ 記事の内容やタイトルは当時から少し変わっています。

 

それは地震に関する心温まるツイートや、感動する投稿をまとめた記事でした。

当たり前ですが、当時のニュースは死者の数や津波の映像など、悲しい報道がほとんどで、見ているとだんだんと気持ちが下に向かっていくような状況が続いていました。

そんなときに少しでもこの暗い気持ちを脱却できるようなホッとする情報も流せたらと思ったのです。

 

そうすると、びっくりすることが起こりました。

その記事をツイッターに投稿すると、公開した日からたくさんの人が見に来てくれ、想像をはるかに超える反響がありました

記事にはすごい数のコメントがついて、ツイッターは通知が鳴り止みませんでした。

 

これからしばらく自宅待機

次の日の朝、僕のチームのリーダーから連絡がありました。

 

「今日も自宅待機で。」

 

地震の影響による客先の都合で、プロジェクトが進めたくても進められない状況のようです。

この日以降は結局、しばらく自宅待機となる日が続きました。

 

そのため、記事を更新する時間はたくさんありました

べつにこれをやったからと言って何か状況が良くなるわけでもないとは思います。

でもやらないよりはやったほうが良いと思いました。

時間のある限り、朝から晩まで記事を更新し続けていたのでした。

 

以下の記事に続きます。

もし明日死ぬとしたら……? 東日本大震災が起きて変わった働き方【会社を辞めた話 第48話】