すべらない話で有名な 一人しゃべりの天才と呼ばれる兵動大樹さん。
聞いているだけで情景が浮かんでくる わかりやすい言葉のチョイス、長い時間でも飽きさせないテンポの良さは本当にマネしたくなるというもの。
キングコング梶原さんの YouTube チャンネルのゲストに兵動さんが出ていて、そのときに話されていた話術を向上させるテクニックがおもしろくて新しい気づきがあったので紹介。
喋りが上手くなる極意をどうぞ。
目次
おもしろい話の組み立て方
ケースによるかな。僕の基本的なことは、「これがおもしろい!」ということをお客さんに一生懸命伝えるということやねん。
「おもしろくないですか?」っていう提案というか。だからそこまでの道中をお客さんに飽きさせず、ここをちゃんと明確に見せられるかってことを心がけてるかな。
ネタの拾い方
日常が多いかな。でもほんまに何にもないときってなんにもないねん。
机のうえで作るんじゃなくて、足運んでここでなんかエピソードできひんかなって言うて足運ぶ時もそらあんねん。表出て行って、ひとりで旅行 行ってみるかとか。
それでできへんかったときのむなしさというか。どないしよ感。
ほんまにたまに単独ライブするときに、何にもないときに、ほんま軽めに車 当ててくれへんかなとか。ちょっとおかしなってねやろな。絶対イヤやで。そんなん危ないし、絶対アカンねんけど、追い込まれて、なんにもないもん、ってなんねん。
かと言うて降って湧いてくる話もあんねん。
節をつくる
節をつくらなアカンな。
オレみたいなネッチャリしゃべる人、小藪みたいにずーっとドリブルしながら個人技を見せる人、ジュニアさんみたいにスカッスカッと落とす方、そういう節っていうのを……。
しゃべりのリズム
あと、歌うまいのにしゃべりあんまりの人おんねん。リズムが悪い感じの人がおる。
それは何かっていうと、変なとこで息継ぎする人。
何もないのに盛り上がって そこの部分しゃべってまう人。
あれ、え……、ないんかい。うん、うん、まだ続くんかいっていう……。
そのときの会話や情景の描写など状況をリアルに語る
内容は子供達100人と芸人で運動会をするという仕事の話。
スタッフが配ったシールによって子供たちの出る競技が決められていて、リレーに選ばれなかった子が泣いていた。
ほかの子供がそれを見て代わってあげたものの、そのリレーに出たかった子はめちゃくちゃ足が遅かったというエピソード。
以下はその話を聞いたあとの、兵動さんからのアドバイス。
俺は今の話聞くと、その子が走るときにたぶん、シール渡した子も「行けよ!」ってなってると思うねん。「俺が渡した分も行けよ!」って。
カジサック(梶原)も「おっしゃあ!」言うて。
そのときの何位とか。ほんで、「お前行けよ、お前」「見てんぞ」「見たれ見たれ」「おー!」言うたらめちゃくちゃ足遅かったんですっていう。
自分のトークを客観的に見るために書く
梶原: 兵動さんのお話って基本的に長いでしょ。ワンエピソードの中に兵動さんってめっちゃ笑い入れるじゃないですか。それやりたいんですよ、僕。
これな……。……いい?
梶原: はい。
書いてへんやろ?
梶原: え? どういうことですか?
エピソードを。
梶原: あ、ノートにですか?
うん。
梶原: はい、書いてないです。
俺、書くで。こんなん言うのもアレやけど。
せやないと、余分なとこ わからへんやん。
梶原: 僕はしゃべって練習してるんですよ。だから書いてはないんですよ。
しゃべるってことは、客観視はしてないよな。
梶原: うーわ。
それはな、諸先輩で言うたら、そんなことせんでもバーッとしゃべる方いらっしゃる。天才の方ね。
俺は不器用やから書くねん。
書いたときに、「ここいらんしなー」ってなってだんだんだんだん見えてくるっていうか。このときあの子どんな顔してたかな、とか。
気持ちの良い笑い
「足遅かったんです」、ボーンってお客様に笑ってもらうのが一番気持ちエエやん。ということは、ずーっとこうやってきてて、コンッよりも……
コンッ!! っていったほうが……。
誰も傷つけない笑い
でもその子は一生懸命走るわけやん。遅いけど。もしお客さんがドンと笑っていただいたときに、この子が傷つくやろ。それで終わったら。
でもその子は一生懸命走ったので、なんかコメントしたと思う。褒めてあげたのか、その子が誇らしかったのか、っていう。
じゃないと子供が救われへん。
引用元の動画
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まとめ
センスの塊とも言われている方でも、裏にはこういう地道な努力が支えてるんですね。
これを参考にしつつ、自分なりのやり方を持っておくってことが大事だなと感じました!