社会人経験ゼロの新人が、スタートから仕事で圧倒的に成長する方法

プログラミング、投資、ブログ、スポーツ、車の運転などなど、技術的なことは上達するのに時間がかかる。

そのうえ自力でゼロからいざ始めようとなった場合、実際には何から始めていいのか迷う場面にも遭遇しやすい。

ここでは 社会人経験ゼロの新人が、スタートから仕事で圧倒的に成長する方法について、個人的な経験をもとに紹介してみたいと思う。

 

早く成長する人と しない人

これは昔、とある渋谷のスタートアップ企業でエンジニアのマネージャーを担っていたときのこと。

将来エンジニアになりたいと考えているインターン生6名を採用し、かんたんなアプリケーション開発を手伝ってもらうことにした。

 

入社した順番はバラバラで、全員に同じカリキュラムで教えて同じような難易度のアプリケーションを作ってもらう、といった段取りでやっていたのだけど、しかしどういうわけか、最初に入ってきたインターン生2人だけが圧倒的に成長して、早い段階で自らがアプリケーションを運用できるようにまでになっていたのだった。

 

各メンバーのセンスや努力量に依存するのももちろんのことだけども、あとに入ってきたメンバーが特段に能力が低くてセンスがなかったわけではない。

それぞれがそれぞれの形で努力していたうえ、ポテンシャルもあったと思う。

 

ただ、ひとつ違っていたことがあった。

最初のメンバーだけ、経験者が横について適宜 質問に答える形になっていた。

 

しかしだんだんメンバーが増えるにつれて、一人一人に掛かり切りになるわけにもいかない。

チームのメンバーが増えるにつれて ある程度は個人の裁量に任せるようになったのだけど、そうなってくると成長スピードに段違いな差がみられた。

 

社会人経験ゼロの未経験者が成長しやすい環境とは?

よく「自由にやらせたほうが成長する」とか言われることもあるけれど、まったくのゼロの段階においては 個人的にはそれは適用されるものではないと思う。

ゼロの未経験者が初めて新しい技術を学ぶときは先生、あるいは師匠のような人が隣にいると圧倒的に成長しやすい。

 

これは自らの経験からみてもそうだった。

ちなみに自分自身は特別 地頭がいいわけでもなければ、頭が回るほうでもない、学習スピードが早いわけでもない、いたって普通の人間である。

それでも現在ではプログラミングについては普通の人よりはもちろん詳しいし、ひとりで何かアプリケーションを作ろうと思ったときに困ることはない、マネージャーを担うことだってできるようになった。

 

前提として努力とそれが好きであるという要素もあると思うけど、それに加えて無視できないのが、過去に開発部長の次の2人目のエンジニアメンバーとして、とあるベンチャー企業に入社できたことが大きかった

そのときは独学でプログラミングを勉強してはいたものの、業務経験はまったくもってゼロ。

その中で、隣に経験豊富な開発部長と、二人三脚でアプリケーション開発の業務が経験できたのは 今思うとかなり恵まれていたと思う。

 

成長するために時間をかけるべきことと かけるべきじゃないこと

「PDCA(計画・実行・評価・改善)を回すことが大事」と言われるとおり、学習においても実際にやってみて反省し、次のアクションに生かしてそれを繰り返しながら成長していくのは まったく僕もそのとおりだと思う。

しかしながらこのサイクルは、ある程度の知識がついて成長が加速してきたときに適用されるものだ。

まったくの初心者がこのPDCAを回しても空回りする。

 

なぜなら前提としてPDCAのサイクルはそもそもイエスかノーか正しい判断がつかないときに使うもの

まったくもって経験ゼロの段階において、イエスかノーの正解が明らかにわかるであろうものに多くの時間をかけて悩んでしまうのがもったいない

「これはアクセルなのか?」「ブレーキか?」とおそるおそる踏みながら確かめる時間はもったいない。聞けばすむ話である。

 

イエスはイエスとして進めるべきだし、ノーであるものはノーとして対応を進めるべきにも関わらず、知識がないことからイエスをノーとして進めてしまって、あとから逆戻りに合ってしまうことにたくさん出会う。

それはそれで今後同じ失敗をしなくてすむので着実に成長していることには間違いないけど、その前に誰かが「それはこうしたほうがいいよ」で一瞬で解決してしまう話だったりするのだ。

 

画像アップロード機能を加えたいときにどのプラグインを使うべきか、サーバーのインスタンスはどれを選択すべきか、AWSかHerokuか、あるいはさくらサーバーを使うべきか、このメソッドはどのファイルに書くのが適切か。

 

プログラミングだけじゃない。

教科書には書いてない現場に初めて出てわかるお作法もあって、その答えはある程度決まっており、ただの暗記問題にすぎない。

そういうものはテキストに書いてないから、横にいる経験者から聞くのが手っ取り早い

 

そのうちレベルが上がってくれば、経験者でもイエスかノーかで判断できない問題にぶち当たる。

その段階になって初めてPDCAが効くようになり、このサイクルを回した分だけ自分の経験となりキャリアとなり、資産となって唯一無二の存在になれる。

 

多くの経験者が誰しも知っている答えは、最初のうちに全部おさえてしまおう。

その業界の型を全部押さえたら、その後の問題に検証と反省を繰り返して高みに登っていけばいい。

 

自分の先生を見つける方法

じゃあ実際に先生を探すにはどうすればいいのか? という話になるけど、これは社内のベテランの人に聞くのが一番早い

それが難しければ お金を払ってスクールや講師、インストラクターにお願いする

 

筋トレにしたって最初から自力で頑張るか、「型」を習って正しい効率の良いフォームを身につけたうえで頑張るかで 成長スピードは格段に違う。

だからそれほどコストをかけたくない場合は、せめて走り出しの最初の1ヶ月だけ受講しても 大きな効果が得られやすい

 

そして聞くときのコツは、誰かに習っている間は徹底的に従う

自分の意見がどうこうよりも 相手の「型」を習得するのが目的なので、受講したことを徹底的にしたがってマネしておくほうがスムーズだ。

ここで自分の持っている意見を通そうとすると、相手も気持ちよく教えられない。みんな人間だから、基本的に自分の持っている知識は誰かに生かしたいと思う。ちゃんと話を聞いてくれる人がいたら、もっと教えたくなるものだ。

せっかく教えてもらうのだから、ここは全部盗むつもりで言うことをしっかり聞いておこう。

 

ゼロの段階に限っては、加速がつくまでは自力で頑張るより「型」を勉強してからのほうが効率いいよ、という本日の日記でした!

参考までに!