しんどいときは思い切って休めばいいと思う。
よく日本では不調であっても身体をしごいて頑張ることが美徳とされがちなのだけど、勉強や仕事がうまくいかないときは、思いっきり休んで やる気が出たときに集中したほうが断然効率がいい。
やる気スイッチ
季節の変わり目になると 身体中のスイッチがパチッと切り替わろうとしているようで、急にやる気がなくなって何もしたくなくなって、「わああああぁぁぁぁ」って無気力になってしまうことがある。
それどころか今やっていることは意味がないんじゃないかとか、このままこの先どうなっていくんだろうかとか、余計なことまで考えるようになる。
そういうときはすっかり何をやってもダメになってて、もしかするともう二度と正常な状態に戻れないんじゃないかとか思って動けば動くほど焦りが募っていくので、今までやっていたことからあえて離れてサウナにでも行くようにしている。
人は苦しむ生き物
どうも人というのは定期的に苦しまないといけないらしい。
波が定期的に起こる人間というもの、それに分類される自分自身はつくづくめんどくさいなー。
世ではスランプとか言われたりもする。
どうしても人は常に成長し続けているし、周りの環境も変化し続けている中で、目に見えないちょっとした時事刻々と変化する2つの歯車がどこかで噛み合わなくなって空回りしてしまうものだ。
暦だって4年に1度だけうるう年というのがやってきて、1年の日数が1日増える。空回りさせて遅れた針を調整するのだ。
人だって同じで どこかで進みすぎたり遅れすぎたりした針を調整しないといけない。
こうしてスランプの間に悩むことで、次に生き返ったときは また一味もふた味も違った自分になって戻ってくることが多い。
だからしんどくなったら何もしない。
「魔女の宅急便」の一節
僕はジブリ作品が好きだけど 中でもとくに好きなのが「魔女の宅急便」で、作品中で主人公のキキが直面する葛藤が痛切に感じる。
中盤でキキが失敗して落ち込んで今まで当たり前にできてた魔法が使えなくなってしまうんだけど、悩んでいるときに友達の絵描きさんにそれを話してみたところ、「分からなくなったらジタバタするしかない」と言われる。
だけどキキは不安になって「それでもダメだったら?」と投げかける。
すると、「描くのをやめる。散歩したり、景色をみたり、昼寝したり。何もしない。そのうち急に描きたくなるんだよ」と。そして、「悩んでから絵を描くってことがわかったみたい」と返答していた。
走って走って走り続けていると、どこかでダメになるときがやってくる。
そんなときはペースが早すぎるから休みなさいと身体が教えてくれてるということなのだ。
だからしんどいときは思い切って休んで、ちょっと元気になったらまた動き出せばいい。
そのうち また歯車が引っかかって車輪がまわり始めるのだから。