社会に出るまで何も考えずにのうのうと暮らしていたと思う。
もちろん勉強も友達付き合いも大変だったけど、社会に出た瞬間に仕事をして生活費を稼がなきゃいけないという やらなきゃならないタスクに追われて、一生このままなのかと思ったらゾッとしていた。
周りはなんだかたくましいなー、元気だなーとか思っていたんだけど、それから数年経って視野が少し広がるようになったときに、どうやら周りも心の中では自分と同じように必死に生きてるんだなーということがわかってきた。
仲の良い人だって とくに理由があるはずないのに「あれ、なんかいつもより愛想悪いなー、つれないなー」とか感じることがあると思う。
いくらキラキラしている憧れの人でも、うまく世渡りしてそうな人でも、みんな意外と今が必死でそれどころじゃなかったりするものだ。
よく辛い目にあっているときは、「この世界で自分だけが大変なんじゃないだろうか、うわああああ」ってなってしまいがちだけど、どうも目の前にいる人も隣の席の人も同じくらい、もしくはそれ以上に大変な気持ちを抱えながら暮らしているらしい。
そんな感情の中でみんな生きているのかと思ったらゾッとする。社会って大変なんだなー、難しいよなー。
というかそれが当たり前だと思っているからみんな辛いと思っていないんだな、と思った。
全員がそうじゃないけど、おそらくほとんどの人は将来のことを考えていないし、今を必死に生きているものだ。
意外とみんなボーッとしていて先回りして動いているわけじゃない。ただ日々が過ぎ去るのを今日も感じながら生きている。
だから自分だけヤバイとか、自分だけ違うんじゃないか、とか思ったら案外 焦る必要もない。
真面目すぎて体を壊しそうだと思ったときは、周りもそうなのかもと疑う気持ちで見ると目線が変わると思う。
人間なんてそういうものなんだから、自分のことをもっと大事にして肯定すればいいと思った話です。