こないだ実家から久しぶりに電話が入ってきてドキッとした。こういうときはだいたい良い話ではない。
いったい何事かと思ったら やはり悪い話だった。だけど、「家族みんな悪い夢を見たから健康に気をつけなさい」ということで拍子抜けしてしまった。
うーん、そう言われてみれば、さいきん確かに体調はよくない気もする……。
って思ったのは一瞬だけで、心配性なのはわかっているので そんなときはいつも「気にしないほうがいい」と一言返すようにしている。日曜の朝を返しておくれ。
だけど本人はいたって本気だ。
実際にこないだ近所の○○さんも病気で入院したとか、さいきん良いことが起こっていない、きっと悪いことがまた起きるのだとか。
まあそれはそれで気をつけるとして、再度「気にしないほうがいい」を強調してから電話を置いた。
よく悪夢を見たり、おみくじで凶が出たりしたときに ずっとそれを気にしている人がいるのだけれど、その時間をもっと楽しいことに使えたはずなのに もったいないなーと思うことがある。
根拠のない悪い話はいくら気にしたところで結果は変わらない。気にしないほうがいい。
確かに大凶のおみくじを引いたらテンションは下がるし、それに加えて本当に悪いことが起きてしまえば やっぱり当たったと気分はしばらくメランコリックだ。
だけど1の目が出たら良くないことが起きると思いながらサイコロを振ったら、無情にも6分の1の確率で1は出てくる。よくあること。
根拠のない悪い話を気にしても気にしなくても突然の病気は起こるものだし、それよりもなによりも悪いことを気にして暮らすことほど健康に害悪なものはない。
人は多少何かに依存していないと苦しくなるし、どうすればいいのかわからなくなってしまう。
だから神様のお告げを信じることは否定しない。
だけど悪いものを信じても何一つ良いことはないのだ。
おみくじだって大凶が出たら悪運を家に持ち帰らないために近くの木に結びつけておく。大吉が出たら財布に入れて運を引き寄せる。
良いことだけ信じておけばそれでいい。
そんなわけなので、家族みんな健康的に生き延びれますように、と神様にお願いしておいた。
念のため、人間ドッグに行って食生活や運動不足に気をつけるようにとの旨をメールで入れておいた。