相手を叱るときとか、自分の意見に耳を傾けてもらいたいとき、なんか伝わらないなあ〜なんてこと思ったことありますよね。
そういうときってわかってもらえないのは相手のせいだと思ってしまったり、自分の意見がなんか間違ってるのかなあ、なんてことを思ってしまうんですが、ついつい見落としてしまいがちなのが、相手との「信頼の量」です。
相手を動かすためには信頼が必要です。
信頼を築いて、それがあるうえで はじめて相手の城は動かせます。
しかし信頼関係の構築ができていないまま、それ以上の力を超えて相手の城に入り込んでいこうとしてしまうと、感謝してもらうどころか嫌われちゃうんですね。
例えばよくある実例で言うと、会社で自分のチームに新しいメンバーが入社してきました。
先輩っぽく振舞おうと、仕事を教えたりいけないところを指摘したりするんですが、どうも話が抜けていくような感じがします。
そんなことを繰り返していくと、ついには話をまともに聞いてくれなくなってしまいました。
またあるときは、後輩から冗談っぽくイジられている先輩がいたので、新入社員の自分も同じようにイジりの輪に入っていきました。
すると自分だけ怒られてしまいました。
いくら論理が正しいものでも、相手のためを思っていたとしても、とにかく他人を動かそうとするのなら、まずは信頼という土台を築くところからスタートしなければこうなってしまいます。信頼があったうえで、はじめて論理が効いてきます。
なので論理で誰かを動かすときは、ふだんから
「あなたが大事だ」
「尊敬しているよ」
「仲間だよ」
「敵じゃないよ」
ってなんとか思ってもらえるよう頑張らないといけません。
こうして、ふだんから信頼という鍵を相手からたくさん集めておきます。
ここぞというときに集めた鍵を使って、相手を動かすために城の扉を開けて乗り込んでいきます。
鍵がないのにこじ開けようとすると、逆に敵だとみなされて攻撃されてしまいますよね。
だから相手を叱ったりするときは論理の正しさだけで押し通すことは無意味だし、そして逆に気持ちよく叱ってくれる先輩に恵まれていたら、それくらい難しい技術を駆使しているはずなので、怒られるほうも感謝しなければという今日の日記でした!