逃げたくなったときは いつでも逃げたらいいと思う。
会社を辞めて転職するときにはよく「辞めたらクセがつく」とか「世の中は甘くない」なんてことを言ってくる人がいるのだけど、なぜそう言えるのかよくわからなかったし今でもわからない。
元来 大昔に狩りをしていたときは野獣に襲われたら逃げてきたんだし、現代になっても会社だって別に辞めたくなったときはいくらでも逃げればいいし、好きなところに行けばいいに決まってる。
それなのに一部の根拠のない発言によって会社に残った結果、結局 気まずくなって人間関係が複雑になったり体を壊したり数ヶ月後に結局辞めたりしてしまって、何かしらの穴を広げるだけ広げて問題が大きくなったまま別れてしまうありさまを何度も見てきた。そっちのほうがよっぽど非効率じゃないだろうか。
そのうえ「夢がないのはダメだ」とか「社会に貢献しないといけない」なんてことまで言いがちだけど、そういうのは夢中で頑張っているうちに結果的についてくるものであって、無理やり頑張って得られた成果はたいていたいしたこともなく、発言者の自己顕示欲を満たして終わる。
なんとも耳触りの良くいかにも正義みたいな言葉は声に出すと気持ちよく、自分より弱くなったものに対してついつい発言したくなってしまうのだけど、それが相手のためになっていることはまずない。それぞれが勝手にやればいい話だ。
正直、くだらないと思う。
そんな発言を信じず言うことも聞かずにホイホイ生きてきた自分は、自分より偉くて経験豊富な人なんかに言われたときにはさすがにもしかしたら自分が間違っているのかなあと思うこともあったのだけど、結局今でもこうやって楽しく生きているし決して間違っていなかったと思っているので、逃げたいときはいつでも逃げたらいいという当たり前のことが、もっと社会に広がったらいいな、と思う。