僕には3回の転職経験があります。
スキルアップやキャリアアップのために転職を繰り返してきました。
転職するときは考えることが山積みです。
- 次はどんなところで働く?
- 転職先はどうやって探す?
- 会社の上司にどうやって辞めることを伝えよう?
そして、これに加えて大きなネックになるのが、会社を辞めることを伝えると親が心配して反対するということ。
ここでは、仕事を辞める時に転職することを親に言うべきか? 言わないのはどうなのか? という話を僕の経験談とともに書いてみます。
親や親戚に会社を辞めることをほのめかすと、全力で反対された
僕のいたITの中でもとくにウェブ関連の会社は本当に入れ替わりが激しくて、毎月のように人が抜けたり入ったりすることがザラにあるし、周りでもよく転職の話を聞くので、友達が転職する話を聞いても正直
「転職するんだ。ふーん。」
くらいにしか思ってないのですが、新卒で入った会社の同期なんかは、
「え! また転職するの? 大丈夫かよ?!」
みたいな感じなので、本当に業界によって常識が違うんだなーと思います。
そしてそしてウチの親についてもまさにそれ。
これは1回目の転職を考えたときのこと。
転職をほのめかしたときに、
「ぜったいダメ!」
「やめたほうがいい」
ということを言われて残念に思ってしまいました。
親としてはせっかく大企業に就職できたから、それを手放すのはもったいないという考えのようなのですが、転職する本人としてはそれを理解したうえで考えた結論なので、できれば応援してほしいなーといったところです。
とくに僕のおじいちゃんや親戚のおじいちゃん世代はみんな同じ会社で勤め上げてきた人ばかり。
そして結婚した奥さんは会社を辞めて旦那を支える、まさに絵に描いたようなサザエさん一家でした。
「マスオ、会社を辞める」
って回が出たらもう大事件ですよね!?
サザエさんとフネさんは藁にもすがる思いで必死に引き止めることでしょう。
僕は社会人になったらすぐに一人暮らしをして実家を出て働いたので、転職について抵抗がありませんでしたが、終身雇用が当たり前の常識として染みついている実家の中で、急に常識を変えるなんて難しいことです。
そこはしょうがないと思っています。
あと、単純に次がどうなるかわからないから親が心配になるのもわかります。
どうしようかなあ……
だけど転職はしたい!
僕はそのときプログラミングを仕事にしたいと思っていて、その会社ではそれが実現できないことが入社してからわかりました。
だから転職して、今のうちに早くスキルをつけ、自分のやりたいことを実現したいと思っていたのです。
いろんな周りの人を見てわかったのは、正直もう転職を考えた時点でその会社ではよっぽど何かが起きない限り、やる気が出ずダラダラと惰性で仕事をこなす日々が続きます。
それにムリに頑張って働いて心や体が疲れてしまったら元も子もありません。
だから自分の中では絶対に辞めた方がいい、という結論が出ていました。
で、何が自分の行動を止めていたかというと、親や親戚が転職を決めたことを言ったらどう思うか、ということでした。
実際に転職をほのめかすだけでも大反対されたので、明らかに家では大事件になることはわかっています。
転職と直接 関係ないことに悩むのはしんどいのですが、どうしようかなあ……と思っていました。
僕が出した結論
僕が出した結論は、「言わない」という選択肢でした。
これはあくまで僕の提案です。
ここまで聞くとわかったでしょうが、転職というイベントは僕の家族にとって大事件です。
しかし、僕は確実に転職することを決めていました。
おそらくどんなに僕の話を伝えたところで、完全に理解はしてもらえないでしょう。
心配はかけたくありません。
そして反対されることで自分がモヤモヤを抱えたまま次の会社にいくのも残念です。
それらをふまえてあれこれ考えた結果、僕なりに出した最善の結論が「言わない」だったのです。
事後報告でもいいじゃない
僕が思うのは事後報告もありだということです。
もう子供ではありません。就職して自分の稼ぎで生活しているのなら立派な自立した大人です。
それにいくら血の繋がった家族と言えども、お互い人同士。完全に分かり合えることなんてありません。
「会社を辞める」と伝えてから
- いつ辞めるのか?
- 次の会社に行くまでの空いた期間の貯金はあるのか?
- 次のアテはあるのか?
- 次の会社でやっていけるのか?
と、そんな心配を逐一されるくらいなら、それだったら
「転職したよ〜」「元気にやってるよ〜」
ってあとから報告したほうが円滑な場合もあるということです。
少なくとも自分の場合はそれがうまくいきました。
やっぱり親や周りの言い分としては「これからどうなるか心配」という変化に対応しきれないところが一番大きいです。
だから変化し終わってから伝えてしまえば、
「もう転職してしまったのならしかたねーや。まあ頑張れ。」
としか言いようがありません。
相談してくれても良かったのに……って悲しまれるかもしれませんが、でもそれはしょうがないです。
結局自分のことなので自分で考えて自分の責任でやっていくという覚悟があるなら、周りの許可は必ずしもこだわる必要はないよ、ということをここでは伝えたいです。
もちろん、親に転職を相談して、その結果 応援してもらえて、うまく転職できた、というのが一番良いストーリーです。
だけどそんな理想通りにいくわけがありません。
だからこういう対応も必要になることはあるということです。
今回の例が必ずしも正しいとは思いませんが、転職も転職の仕方も型にハマらず、自分で考えて行動すれば良いと思いますよ!