僕は就職してからの7年間でいくつかの会社を経験し、その後 独立してフリーランスとして働くことにしました。
しかしここに来るまでに、実は途中にも一度フリーランスにトライして、失敗してすぐに会社勤めに戻ることもありました。
やっぱり会社勤めとフリーランスの働き方は一長一短で、一概にどちらが良いと言えるものでもなく、人それぞれで自分自身に合う働き方があると思います。
ここでは、僕が試行錯誤した結果、最終的に会社を辞めてフリーランスという働き方を選択して、身をしみて感じたフリーランスのメリット・デメリットをまとめてみます!
目次
フリーランスのデメリット
もちろん良いことばかりではありません。
先に聞きたくない嫌な話から!
お金が心配になる
やっぱお金!
フリーランスになって安定するまでは、金銭面については常に頭につきまといます。
具体的に言うと、「あー、今月ギリギリだなあ」とか「危ないなあ」と思ったら、ご飯も自然とケチってしまいます。
せっかく友達と遊んでいるときも予算のことが気になるし、実家に帰省しようかなあと思っても新幹線代が惜しいから今回はやめておこうってことも往々にして起きます。
会社員で固定給をもらっていたときは、これくらい使っても全然平気!っていうラインがあったので、躊躇せずお金を使っていましたが、最初の頃、金銭面では不自由になりました。
だから貯金を貯めてからフリーランスになったほうが良いのは間違いありません。
まあそれでも貯金が減っていくのはなんだか焦ります……。
もちろんその代わりにフリーランスになって仕事が安定してくれば、自分の頑張り次第で会社員時代よりも稼げるようにはなります。
ただ安定はしていないので、どっちみちお金の使い方は今までよりも考えるようになることは間違いないと思います。
さびしい
僕が1回目のフリーランスのときに、孤独感を体験しました。
基本的に仕事は個人プレーなので、過去には1週間誰とも話さないということもザラにありました。
仕事がうまくいっていないと、そのうち社会からの疎外感を感じてしまうこともあります。
寂しがり屋はつらいかもしれません。
適度に誰かと会って、気分を変えたりモチベを上げる方法を考えると良いと思いました。
あと、気分が落ち込んでいるときは運動すると意外と良い!
僕はなぜか2回目のフリーランスになったときは慣れたのか、あまりさみしさは気になりませんでした。
むしろ自分の仕事に集中したいから飲み会を断るくらい。
手がけている仕事の質にも影響してそうな気がします。
仕事が誰かと関わるものだったり、楽しい仕事だと夢中になれて人と会う必要性を感じなくなるような気もしています。
社会的信用がなくなる
だんだん変わっていきそうな気もするけど、社会制度はフリーランスに厳しいですねー。
僕はフリーランスになってからまだ経験していないのですが、アパートやマンションの住居の契約、クレジットカードの契約は苦労するということを聞いています。
住居は誰でも入れるシェアハウス、もしくは家賃を前払いすれば特別な審査なしで入れるUR賃貸のような物件もあるので、探せばなんとかなる気もする。
カードについてはすでに持っていたのでこれも僕はとくに不便をまだ感じたことはありません。
1回作ってしまえばこっちのもんなので、持ってない人は会社員のうちに1枚作っておくのが良いです。
フリーランスになることを考えているなら、社会的信用を享受できる会社員のうちにサクッとできることはやっておいたほうが無難かと思います。
親や親戚、友達から心配される
これは1回目のフリーランスときにありました。
自分自身としてはうまくいかなかったら「会社員に戻ろう〜」なんてことを考えていたので、どちらか言えば楽観的だったのですが、周りからは心配されるかもしれません。
とくに親なんかは心配するものでしょう……。
心配されるというか、「いったい何やってんの?」「ちゃんと暮らせてるの?」みたいな。
これは伝え方で印象が変わるかもしれません。
「ちゃんとしてる風」が伝われば、少しは安心してもらえるはず。
あと最悪 無理だったらまた会社員に戻るという逃げ道もあることを伝えると良いかもしないですね。
自分自身はなんとかやれることがわかっているので意外と平気なんですが、周りからとやかく言われると面倒なものです……。
だけどめんどくさがらずに普段から信頼を築いておいたほうが、後々のコミュニケーションが楽になります。
税金まわりが面倒
これは経費にできるとか、税金でこれくらい持っていかれるかとか、必要な手続きを勉強する必要があって、仕事以外の作業が増えます。
しかしこれについては慣れてしまえば意外とたいしたことないなーって感じです。
引っ越ししてきた新しい土地で「ゴミの分別方法が違ってて覚えるのめんどくさい」みたいなそんなイメージ!
むしろ一度覚えれば一生使える知識なので、これを機に勉強しておいたほうが良いくらいかもしれません。
だからある意味良い点でもあります。これについてはメリットのほうにも書きました。
フリーランスのメリット
いろいろ書いてきましたが、僕の場合はデメリットよりも、受けたメリットのほうがインパクトが大きかったのでフリーランスになって良かったです!
以下、良かった点!
仕事のやる気が上がる
これは僕にとっては大きかった。
仕事のやる気が上がりました。
すべての会社がそうだとは思わないけど、会社では誰かの目標を達成するために任される仕事が多いです。
だからその代わりに毎月 固定の給料がもらえるという恩恵を受けられるわけですが、つまりは自分の時間を会社に捧げて、その代わりに給与が支払われることになります。
会社に自分の時間を売っているイメージかもしれません。
僕はこれまで会社でエンジニアとして働いてきて、自分の知っているアプリの開発ができたり、知らない人に使ってもらえてうれしいというやりがいを感じられる仕事が多々ありました。
また、僕がエンジニアとしてのスキルを磨くことができたのも、そのとき会社にいた たくさんの周りの優秀なエンジニアを見てきたおかげだと思っています。
だから給料をもらいながら学べるというのはすごいことです。
しかし、もちろん自分の好きなことだけやっているわけにはいきません。
やりたくない仕事を任されることもあるし、相性の合わない人と働かないといけないこともあるし、理不尽な責任を押し付けられることだってあります。
どうせならすべて自分で考えて行動して、失敗はすべて自分の責任になって、結果はすべて返ってくる環境のほうが自分としては仕事のやりがいを感じて頑張れるので、フリーランスという働き方にしたことで仕事のやる気が大幅に上がりました。
仕事が選べる
これはよく言われてるメリットですね!
自分のスキル次第で仕事が自由に選べます。
どうせ1日のほとんどを仕事に費やすのだったら、自分のやりたい仕事のほうが絶対いいはず!
やりたくない仕事を断れるというのは大きなメリットです。
とくにエンジニアは今 仕事がたくさんあってフリーランス向けの案件も多く、他の業種よりも仕事が選びやすい環境になっているのが感じられます。
健康になる
これは予想外のメリットだったのですが、体調が良くなり、健康的になりました。
1日をどう過ごすか自分ですべて決められるので、寝る時間、起きる時間、食事の時間、仕事の時間、すべて自分のカラダと相談しながら臨機応変に変えられるので、体に負担がかかる感じはなくなりました。
あと、やる気のあるときに仕事を詰め込んで、今日は何もやりたくないなあというときは力を抜いたり、最悪仕事をしないというのも自由です。
もちろん体調を崩したときは心置きなく休めます。
それ以前にフリーランスになってからカゼを1度もひいていません。
前は3ヶ月に1回くらいひいてた気がする……。
こんなにも変わるものなのかというくらい体調が変わりました。心が豊かになれます。
生きる力が身につく
仕事だけでなく、生きていくうえで何から何まで自分で調べる必要が出てきます。
これを繰り返すうちに、どうなってもなんとか一人でも生きていける、という感覚がわいてきます。
市場調査、自分のスキルを上げること、何の仕事を受けるか、仕事のやり方、お金の使い方、時間を使い方、税金対策などなど、やろうと思ったらなんでもやれます。
例えば税金対策で言えば、何もしていないだけで年間数十万円 損してしまうことだってザラにあります。
だから自分で調べて対策をします。
税理士に相談するという手もあるでしょう。
会社勤めの正社員であれば、税金も社会保険もすべて会社にいる総務の人なんかがやってくれるし、毎月固定で給与が入ってくるので、最悪 何も考えなかったとしても時間になったら会社にさえ行っていれば、とりあえずOK。
しかしフリーランスの場合は要所要所で学びの機会が増えるので、生きる力が身につきます。
まとめ
強引にまとめると、会社勤めで今の暮らしに不便がないなら別にムリにフリーランスを目指さなくてもいい。だけど何か自分の目指す仕事や生活スタイルがあって、それがフリーランスで実現できるのならやっておいたほうが後悔しないんじゃないかな! といった個人的な感想です。
フリーランス最高!