仕事がないときのための暇つぶしアイディア集【会社を辞めた話 第30話】

この記事の続きです。

「楽しくない仕事を楽しくする」ことで変わった仕事の質【会社を辞めた話 第29話】

 

1話目はこちらです。

新卒入社した一部上場企業を1年で辞めた話【会社を辞めた話 第1話】

 

新しい部署はそれなりにやることがありました。

機械の動作確認をしてほしいとか、下の階から荷物を取ってきてほしいとか、コピーをとってほしいとか、仕事のほとんどは雑用でしたが、それでもボーッとしなくてすむだけ100倍マシでした。

 

僕の仕事

ネットワーク機器の設定をするといった、それらしい仕事も少しずつ任されるようになってきました。

僕は上の人が設計した図に合わせて機器を設定する係でした。

 

ベルトコンベアのように仕事が流れてきて、来たらそれをやります。

時期によっては忙しくなったかと思いきや、急に暇になったり、その日は一切ベルトコンベアに仕事が流れてこない日もありました。

 

そんな日はとりあえず会社にいて、「待機」という業務に励むことになるのです。

 

「今日は暇だねー。」

 

隣にいた先輩も暇そうにしていました。

 

ちなみにここは高層ビルの上層階

とても景色が良いです。

しかも今日は天気がよくて、窓からは東京タワーとスカイツリーが見えました

 

「ああ、外に行きたいなあ……。」

 

そんなことを考えていたのもつかの間、ふと我に返りました。

ボーッとしているわけにはいきません。

ちゃんと仕事をしているようにしていなければならないのです。

整然とした態度で「待機」をこなさなければなりません。

 

仕事中の暇つぶし その1 ソリティア

そんなときに僕が見つけた暇つぶしは、ソリティアでした。

あの Windows パソコンに標準で入っているゲームです。

 

幸いなことに、この席は窓際で後ろに誰もいません

パソコンの中でトランプ遊びをしていても、後ろの人に気づかれる心配もないのです。

 

いやいや、隣の人にはバレてしまうんじゃないか?

そんな心配もあるでしょうが、僕の隣の先輩はすでに、2ちゃんねるのまとめサイトを見ていました。

 

ちなみに2ちゃんねるを直接見ると、社員が遊ばないようにするためなのかフィルターがかかっていて見られません

しかし2ちゃんねるのまとめサイトはその規制対象から逃れていました

ちなみにこのブログは当時から一応あったのですが、僕のブログを会社のパソコンで見たらフィルターがかかっていました。なぜだ……。

 

そんなわけで隣の人を気にせず、僕もトランプに集中することができました。

 

東京タワーとスカイツリーが見える、東京を一望できる素晴らしい環境の中で、真昼間からトランプ遊びに熱中できる。

こんな贅沢なことはありませんでした。

そして、逆に不安になるのです

 

仕事中の暇つぶし その2 会社内を探検する

「暇になったら会社内を徘徊してるでー。」

と、これは同期の遠藤くんから教えてもらいました。

 

ソリティアに飽きてきた頃、今日はまだ仕事がありませんでした。

電話もあまり鳴らないため、社内を散歩しに行くことにしました

 

実際のところ、普段はいつもの同じ階にいることがほとんどなため、他の階がどうなっているのかわかりません。

まあ、とはいっても高層ビルはどの階も作りが統一されているので、そこまで新鮮なことに出会うこともないのですが、新しい発見もあります

 

例えばこの階のシンクには他の階とは違ってみんなのコップが置いてあるとか、この階は喫煙所の場所が少し違うだとか、この階から中庭に出られるんだとか、この階は誰も来なくて暇な時に休憩に来ようだとか、そんな小さななんでもない発見が、少しばかり日常の暇な時間に刺激を与えてくれました

 

また、あえてエレベーターを使わず20階下まで階段を使って降りる、という謎の苦行を自分に与えて、それに励むこともありました。

そんなとき、たまに途中で遠藤くんに出会います

 

おそらく遠藤君も「見回り」をしていたところなのでしょう。

そんなときは、

「おつかれさまです」

といってお互いの業務をねぎらいました。

 

仕事中の暇つぶし その3 トイレで寝る

これは暇つぶしというよりは、眠たくなったときの最終手段と言えます。

仕事がないとき、ずっと座っていると日中は眠くなります。

 

しかし、みんなが仕事をしている中、部長から見える位置で堂々と寝るわけにはいかない雰囲気でした。

そんなときはトイレの個室にこもってうずくまり、仮眠をとります

 

通勤中の電車の中で仮眠をとることには慣れていたので、トイレの静かなスペースで寝ることはたやすいことでした。

 

そうやってスッキリした頭でまた仕事へと戻るのです。

 

マネしないでください

もちろん1日中こんなことをやっていたわけではありません。

見つかったら怒られることもあるでしょう。

 

これは適度に息抜きを挟んでメリハリをつけて仕事をするための、僕なりのひとつのテクニックなのです。

これをマネして業務がおろそかにならないよう注意です。

 

20階を階段で降りるなんてこと、そもそもマネしないとは思いますが……。

 

以下の記事に続きます。

【大企業病の事例】身をもって感じた大企業のデメリットとは?【会社を辞めた話 第31話】