前回 株式投資に関する記事を書いたのですが、なぜいろいろな売買手法がある中からチャートを見て売買するテクニカル分析をメインにしているのかというところを書きたいと思います。
【儲かる?】株式投資を丸3年やってきてわかった意外な事実
言ってしまえば僕の場合はその手法がうまくいっているのと、やっていて楽しいと感じるからというだけではあります!
楽しいの大事ですね!
よく
「チャートはランダムウォークであり先が読めないからギャンブルと同じだ」
というのを耳にしますが、これまで実際に売買してきて、全くそうだとは思いません。
株価は人の気持ちで動いています。
昔も今も人の心理は変わりません。
そのためなのか、要所要所で規則性を持っていて、いつもチャートを見ていると、人の気持ちを汲み取るように次の動きがわかるようになってきます。
ここでどのような感覚でわかるようになるのか、雰囲気だけでもつかんでいただけたらと思い、チャートの形が形成される一例をご紹介したいと思います。
まずチャートは以下の形が基本です。
数週間から数ヶ月のスパンで見てみると、多くの場合、このように波をうっています。
株価は需要と供給によって決まります。
株価が上がってくると、これまで株を持っていた人がそろそろ儲かってきたから売ろうと考え、今度は売る人が多くなり株価は下がっていきます。
売る人がいなくなり、買う人のほうが多くなればまた上がっていきます。
これを繰り返すことで波のような形になります。
今度は、景気動向、金利、為替、各企業の業績による期待で数ヶ月から数年の長いスパンである銘柄の株を持つ人たちが少しずつ増えてきました。
この需要と供給をグラフで表すと、少しずつ確実に買われていき、以下のように株価は徐々に上がっていく形になります。
上の二つのグラフを重ねると以下のようになります。
チャートらしくなってきましたね!
今度は、新製品の発表により その会社の銘柄に買う人が集中したとします。
以下のように株価は一気に上がります。
全体の資金は限られているのでずっと買い続けられるということはなく、儲かったから利益確定のために売ろうという人が出てきて いったん下がります。
ただ、ニュースが盛り上がっていて、まだ上がるだろうと感じている人が、下がっている安い今のうちに買っておこうと考え また上がってきますが、また利益確定で下がり、乱高下を繰り返してしばらく経つと落ち着いてきます。
これを先ほどのグラフの手前に繋げると以下のような感じでしょうか。
今度はこのグラフの後に、国際情勢が悪化したことで不安に感じて売る人が増え、以下のように株価が下落してきました。
株価が上がってきて高い位置にいるときは、これまで株を持っていたみんなが儲かっているので どのタイミングで売ろうか考えている人がたくさんいます。
このチャートの下がりに気づいて儲かっている今のうちに売ろうという人がいたり、上のほうで買ってしまって損が出ている場合は損切りする人もいたりするでしょう。
そのため株価はさらに下がっていきます。
上のほうで買って損しているけど、そのうちすぐにまた上がってくるだろうと 損切りせずに放置していた人は加速していく大きなマイナスに耐えきれなくなって売らざるをえなくなってきます。
損切りせずに大失敗する例がこれです。
売りが売りを呼んでいき、やがて暴落が出来上がります。
株は買わなければ放置していても何も起きないため、買うタイミングはいつでも自分の好きなように決められます。
しかし、売るタイミングについては利益が大きくなるまで待たないといけないし、放置していたら大損するかもしれないということで、自分で決められるものではありません。
そのため 買いタイミングより、売りタイミングを見極めるほうが みんな一生懸命で、何か売り材料が出ると同じタイミングでたくさんの人が注目するため、買われるより売られるほうが早い、つまり上がるより下がるほうが早いことが多いです。
このように人間の心理が混じり合ってチャートが出来上がっていきます。
実際のチャートも見てみましょう。
例えば以下は任天堂の2016年7月から12月のチャートです。
これまで述べたひとつひとつの上下の意味を踏まえて見ると、見方が変わってくるのではないでしょうか!
最後に
チャートが人間の心で動いていることを感じ取ることができたでしょうか。
たったこれだけの理解で、
- チャートは上がったら下がるし、下がったら上がる
- ある程度上がってしまった銘柄は買わない
- 損切りを徹底しないと大損する
ということがもうわかるようになったのではないかと思います。
こうやって勉強すればするほど負けないようになると感じた方は、ぜひチャートに集中して研究していくと良いのではないかなと思います!
人の気持ち。。やはり、パソコンを使っていてもやはり、人対人ですね!