2013年10月、生まれて始めて証券口座を開設しました。
それから株式投資をやり続けて気づいたら丸3年。
現在のスタイルは、裁量で短期スイングトレード、そしてシステムトレードを並行して行っています。
本業があるため、平日は夜 寝る前にチャートを見て明日の売買の予約を出し、休日に勉強や研究をするといった形でやっています。
プロの域を超えることはありませんが、それにしてもここまでかなりの時間を費やして研究してきたし、何よりよく続けてきたなと思います!
そんな中でいちおう今のところではありますが、手堅く利益を得られ続けている状況になっていて、おそらく株をやっている個人の中では かなりうまくいっているほうなのではないかと感じています。
知っている会社が伸びそうだということで試しに購入してみたとか 失敗した話とかは聞くんですが、試行錯誤しながら日々 株の研究をし続けているという話はなかなか聞きません。
せっかくなので、ここまでを振り返ってみてわかったことをまとめてみます。
(かなり僕の主観が混じっているのでご参考程度にどうぞ。)
株は儲かるのか
やはりこれが一番気になるのではないかと思います(笑)
ただ、先に言うとガッポリ儲けられるとかはないです。
でも努力することで安定して利益をあげ続けることができるようになるというのは実感しています。
年利はどれくらいかというと、だいたいプロでも10%とか聞いたことがあります。
ただプロの場合は自分の資金で運用しているわけではないのであまり冒険はできず、手堅い運用となるため、実際はこれ以上いけるのではないかと思いますし、個人投資家でこれ以上儲けている人はたくさんいます。
ただ、1年で資金が2倍、3倍になるとかは間違いなくありえないです。
本屋さんや広告で「1年で20万円を1000万円にする投資法」とか見かけますが、基本的に無理だと思った方が良いと思います。
実際にできたとしても それは宝くじを当てるようなもので、リスクを取りすぎているということです。
1年で1億 儲かっても、翌年には借金が3億あったら意味がありません。
どちらかというと毎年、安定して年利○%を維持できている状況をつくることを考えることが大事ではないかなと思います。
株で莫大な資産を築き続けているプロのトレーダーが存在するのは、一発の大きな成功で勝ち取るものではなく、実力で勝ち続けることが出来ることを証明しています。
安定して利益を出せるようになったら、あとはそこにいくら投入するかで得られる額は変わってくるだけなので、目の前の金額よりは、利益を出し続けるための実力をつけるという考えにシフトするべきだと思っています。
ちなみに僕は年利30%を目標にしています。
そのときの相場によって利益があげられる時期、あげられない時期があって、どのような場面でも勝てるようにしたいと努力しているところです。
不思議なことに普段からチャートに触れていると、人の気持ちを汲みとるように、今後上がるか下がるかというのが少しずつわかるようになってきます。
株価は人間の心理によって動いている
株価はチャートというグラフになって現れますが、これは全て需要と供給で動いていて、今 ある銘柄が買い時だと考える人が多ければ株価は上がるし、売り時だと考える人が多ければ株価は下がります。
そして、業績が上がっている会社でもチャートが下がることはよく起こります。
数年スパンで見たら業績を上げている会社で、その会社の将来を期待して買う人が増えていけば株価は少しずつ上がっていくかもしれませんが、直近、例えば数日〜数ヶ月スパンで見れば、会社の成績はあまり関係ありません。
人が今、買おうかなというきっかけがあれば買う人が増えるし、たくさん上がったからそろそろ売ろう、と思ったら売る人が増えるので、人間の心理によって上がったり下がったりしているだけなのです。
その人間が買いたいと思う材料のひとつに業績という材料は確かにあると思いますが、上がったり下がったりする要因はそれだけではありません。
なのでさまざまな材料からそのチャートを見ている向こう側の人の気持ちがわかるようになれば、次の動きも読めてくるものだと感じます。
メンタルで勝ち負けが決まる
投資では感情のコントロールが大事と言われていますが、実際にトレードを続けていると本当にその重要さがわかります。
感情に飲まれてトレードを行うと必ず損をします。
ふつうに何も考えずにトレードを行うと、人の性質上、得をしていたら 売って早く利益にしてしまい、損していたら 長く持って上がるまで待とうとするため、利益は小さく損が大きくなりがちで、結局は株で負けてしまうことになります。
「うまくいくルールがあるなら その通りに実行すればいいだけじゃないか」って話なんですが、実際に数字で大きなマイナスを見ると冷静な判断ではいられなくなってしまいます。
僕の場合、始めた当初は あらかじめシミュレーションを何回も行って、うまくいくことがわかってから実行し、手持ちの資金ギリギリで投資を行うことはせず、最悪なくなっても良いと考えられる余裕の資金で運用し始めました。
練習と割り切った資金で、損が出てもゲームだと考えるようにしています。
あと、平日の日中は絶対見ないようにしています。
仕事が手につかなくなります 笑
なので僕は、夜寝る前にその日のチャートを確認するスタイルでやってます。
株ってハマると面白いので、今の生活に支障をきたさないための自己管理はとても大事です。
感情に左右されないシステムトレード
メンタルに影響しないトレード方法もあります。
今までいろいろな手法を試してきましたが、その中で今でも続けている手法にシステムトレードがあります。
PCが毎日 次の日に買う株と売る株を算出してくれるため、何も考えずに売買でき、精神的にも楽なのでとりあえず続けています。
機械的に瞬時に情報を分析できるコンピュータはスピードでいうと人間の脳の処理スピードを超えるため、それをうまく利用さえすれば、株で大きく利益を出すためのポテンシャルがあると感じています。
注意すべき点は、シストレは過去うまくいったから これからもうまくいくだろうという過程のもとにルールをつくって機械的に運用するものです。
過去20年でうまくいくルールでも、今後の20年で使えるとは限りません。
未来にまったく同じ相場は決して起こらないため、過去20年のチャートの動きに合わせて資産グラフが右肩上がりになるようにこじつけで作ったルールは、実際にやってみるとうまくいかないことがわかります。
数学的な難しい指標をたくさん使うよりは、下がりすぎたから買う、上がりすぎたから売るといったような人間の心理に結びつくようなシンプルなルールにしないとそのルールは使い続けられないと感じています。
したがって、結局はシストレを使わない裁量トレードで次の動きがわかる感覚をつかんでチャートを理解していないと、シストレでもうまくいかないのではないかと思います。
また、他人の作ったルールを購入して運用するという方法も存在しますが、大勢の人が使うことで機能しなくなることもあるし、ずっと使えるルールというのは少ないし、判断軸が過去のトレード成績をみて他人を信じるしかないというところで、大きく利益を出すことは難しいと思います。
極端な話、他人にお金を預けるようなもので、そのルールがうまくいく根拠がありません。
相場を理解したうえで自分でルールを作るのが成功への近道だと思っています。
成功者の言うことは共通している
株で成功をおさめた偉人を調べていくと、売買手法の共通点がいろいろと出てきます。
例えば、先ほど述べたメンタル管理が大事だという話もそうですし、チャート分析で多くの人が述べているテクニカル指標はやはり信頼性が高く、実際に過去のチャートで確認してみても想定した動きになっていることが多いです。
すぐに誰でも実践できる儲かる手法というのは世の中にたくさん出回っていますが、うまいと思う方法があっても実際にやってみるとうまくいくことはほとんどないし、ずっと使えるものではないことに気が付くと思います。
それより何十年も相場で生きてきた人の書籍を読むなどして共通点を洗い出し、その感覚を自分の中に落とし込んでいくのが一番ではないかなと思います。
特にチャートは奥が深くて、言葉で「○○線を超えたときに○○を100株買う」といったような単純なロジックで説明できなくて、
「○○線を超えてきた。ここ数日は陽線が多いな。そろそろ上がるかもしれないから少し買ってみるか。」
といったさまざまな指標や自分の記憶に残っている過去のチャートの動きを思い出して感覚的に売買するイメージです。
ずっとチャートを研究していると、だいたい次は上がりそうだとか下がりそうだとかがわかるような感覚がわいてきます。
規則性がないように見えて、実は細かなところどころで規則性を持って動いていたりするので、そこを見逃さないように読み取る力を鍛えていくことが重要だと感じます。
最後に
株式トレードは奥が深いです。
目先の甘い情報はたくさんありますが、丸3年 株式投資に触れてきて、すぐにうまくいく方法はないし、やはり努力で勝ち取っていくのが一番近道だという結論に至りました。
でもこれはまだまだ旅の途中で、今後も試行錯誤しながら、また3年後には違うことを言っているかもしれません!
今言えることは、ぜひこれから株式投資を行う方は遠回りせず、正攻法で山に登ることをオススメします!