【実話】ドイツ移民の歴史を紐解く漫画「マッドジャーマンズ」が壮絶だった

本屋でたまたま見かけて手に取った漫画「マッドジャーマンズ ドイツ移民物語」。

これは1980年代に出稼ぎのためにアフリカからドイツへ渡った若者の物語を描いたもの。歴史の本はどうも興味がなくて避けるところなんだけども、漫画だったのと、故郷を離れて違う文化の世界に触れた人はどんなことを感じるのか、というテーマに惹かれてしまって読んでみたら、またこれが興味深くて壮絶だった。

 

興味深い、というか、過去にこんなことがあったのか……という感じ。

同じ状況になったとき、自分はどうするだろうと そんなことを考えてしまう漫画でした。

 

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あらすじ

ストーリーはドイツに移住経験のあるモザンビーク人に取材をし、そのエピソードをつなぎ合わせて3人の人物の物語にまとめられていた

もともとはドイツで出版され、これは翻訳されたもので、日本ではなじみのない味のある作風

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1980年代、東ドイツでは労働者が不足しており、これを補うためにモザンビークから出稼ぎのための移民を受け入れました。

勉強して技術を身につけられるというふれこみで東ドイツへ渡った若者たちは、実際に行ってみると話と違うことを知り、不条理な単純労働を強いられることになります。

しかも給料の半分以上は故郷に戻るときに返却されるという約束で天引きされていました。

 

やがて東西ドイツの統一と同時に労働力は必要なくなると、多くの労働者は故郷へ帰ることに。

しかし彼らが東ドイツで働いている間に祖国のモザンビークは内戦で崩壊しており、しかも天引きされたお金が返ってこない現実を知ります。

さらには「マッドジャーマンズ(ドイツ製)」と呼ばれ、差別されるようになり、生まれた土地でよそ者扱いされてしまうことになりました。

 

読んでみて思ったこと

言葉も知らない違う文化の国へ来たときに何を感じて、どう過ごすのか。

そんなことを考えながら興味深く読んでみたけど、そんな単純じゃなくて、今日の日本では信じられないような現実離れしたことが実際にあったんだな、と頭がいっぱいになった。

 

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生まれ育った故郷を離れ、結果的にお金も故郷も仕事もなくなった人々の厳しい現実。

騙されて自分の人生をつぶすことになった時間。自分はどこに所属しているのかわからない。

 

だけど不条理な環境を嘆いている暇はなくて、そんな中でもしっかりと楽しい思い出、友情、恋愛、そして別れと青春の記憶を残していた。

厳しい現実のはざまで生きていた若者が何を見て何を感じて何をしていたのか、と聞かれたら、どうすることもなく、現実を受け入れて楽しく暮らそうとするしかなかったんじゃないだろうか。選択肢はない。

 

何も持たず、何も知らない若者が、文化の違う国に飲み込まれた厳しいリアルがそこにあった。

しかし彼らが早い段階で騙されていることには気づいていて、だけど感情をあらわにする力もなく、でも自分のためにできることをやっているというところがなんと言っていいのかわからない(実際には戦ったのかもしれないけど)。

 

これを読んで考えることはさまざまだと思う。

ともかく移民の現実が垣間みえて、今まで知らなかった見聞を拾える興味深い漫画でした。

 

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2018.05.02

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