究極のサウナ効果「整う(サウナトランス)」を求めて赤坂のサウナへ【サウナリゾートオリエンタル】

こちらはサウナ体験記シリーズ第2回の記事です。

第1回の記事はこちらからどうぞ。

サウナトランス(整う)とは? 漫画「サ道(タナカカツキ著)」を読んで知った究極のサウナ体験

 

都内にはサウナがたくさんあった。

ちょうど日曜日は半額クーポンで3時間1,000円になるという、赤坂の「サウナリゾートオリエンタル」というサウナに行ってみることにした。

ここは水風呂が15℃で低めの設定らしい。これはサウナ好きにとってはたまらないスペックで、いかにもサウナに力を入れてるなーとわかるようだ。

 

僕にとってはとりあえずサウナが試せたらそれでいいので どこでも良い。

とりあえずまあサウナに特化してる施設なら入門するのにちょうどいいだろうということで、赤坂へ自転車を走らせた。

 

ホテルと併設されている施設らしく、入り口はサウナに見えない。

 

草の影に隠れてサウナの看板があったので、安心して堂々と入る。

 

1階のホテルの受付を素通りし、エレベーターで2階へ。

降りた瞬間に半裸のおっさんがチラッと見えて驚いたけど、男性専用の施設だからこれで許されるのだろうか。

券を買って受付をすませ、服を脱いでさっそくサウナへ。

 

いちおう浴槽もあるんだけど、そっちはガラガラ。

どうやらみんな目的はサウナのようで、奥のサウナだけ入り口の外で順番待ちになって混んでいた

 

「郷に入っては郷に従え」という故事に習ってまずは浴槽に入ってようすを伺う。

武道では守・破・離の守。ここは私意をさしはさむことはせず、まずは真似してみるのが大事だ。

 

できればちょっと空いた隙に入れないかと思っていたのだけど、なかなか空かない

常に15人くらいでサウナを回していて自分が入る余地がなかったのだ。

これでは埒があかない。

えい! 思い切って列に飛び込んでみた。

 

中はほどよくヒノキの香りがしていて、テレビとその上にはあまり見慣れない12分で一周する時計と温度計。

みんな常連らしい風貌で(服は着てないけど)、どっしり座りこんで視線はテレビに集中している。

とりあえず10分くらいを目安に入ろうとしたけど2, 3分ですでに熱い。

8分ほどで限界が来て外に出る。

 

今度は汗を流して水風呂へ。

足をつけてみると驚くほど冷たい……。

これ以上沈める気がしない。

ゆっくり腰を下ろしていく。このペースで本当に肩までつかれるのだろうか……。

 

しかしウカウカしてると後からまた次の人が来るのでゆっくりしていられない。

足だけ浸かってすぐに出たら、「こいつ初心者だな」と思われるのもしゃくだ。

悲痛な気持ちで力いっぱい胸まで浸かった。つらい。肩まではもう無理だ。

いったい自分は今この瞬間何をやってるんだろう。ここ半年で一番苦しい経験を味わっている。それも苦しいから一番遠いところにあるはずの温浴施設で。

 

「サ道」という漫画では水風呂をもっと満喫してたのに!

マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~(1) (モーニング KC)

 

そんな余裕なんてまったくないまま僕の記念すべき最初の水風呂は終わった。

時間なんて数える余裕はないけど15秒ほどで出たと思う。頑張った。

一仕事終えたような気持ちで、風呂の横にあるプラスチックのイスに腰を落とす

 

そのときだ。

体の芯は温まっているのだけど外側だけ冷たくてジーンと手足がしびれてくる感覚がやってきた。今までに味わったことのない不思議な気持ちだ。

なんだかよくわかんないけど心地よい。何かが体の中で起きてる気がする。脳に何かが注ぎ込まれている。

マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~(1) (モーニング KC)

 

感覚はジワーンと続いてしばらくすると落ち着いた。

これは何かが始まりそうな気がする。続きが見たい。

足早に2度目のサウナへと向かった。

 

身体が慣れたのか、最初よりも熱くない。3分たってもまだ余裕。

5分ほどすると汗が噴き出してきて、10分ほどしたら体が芯から熱くなって十分蒸された気がする

 

水風呂は2回目も慣れなかった。冷たすぎる。

ここはやっぱり漫画と違うけどしかたない。15秒くらい入って上がり、同じ要領でプラスチックのイスに深く腰掛ける。

 

ジワーンと脳内に熱さと冷たさが広がってやっぱり何かがおかしい。

ボーッとするけど視界はクリアでシャキッとする。

時計の針が1秒ごとに時間を指していて、確実に1秒1秒過ぎているのが追える。

生きてるな〜。

なんだかいろんな悩みがどうでもいい。

身体をイスにゆだねて脳みそだけを天井へと漂わせていく。

 

ふと我に返ると時間があっと言う間に過ぎていた。

3回目のサウナに入り、水風呂をこなし、身体を拭いて休憩室へ。

 

深くゆったりした大きなイスがたくさん並べられていて、座り心地が最高だった。

サウナから出て休憩室まで距離が近いのもいい。

ボーッと座っていると、何もしなくてもずっとここにいられる気がする。

暇になるだろうと本を持ってきたけど結局読まなかった。

3時間はあっという間で正直時間が足りないくらいだ。

 

ただひとつ疑問があるとすれば、3回目はふわふわした感覚が来なかった。

1回目がピークで2回目、3回目になると落ち着いてきた気がする。

 

まだサウナトランス(整う)の境地にはたどり着いていないのかもしれない。

15℃の水風呂が冷たすぎたのか? 入りすぎたのか? まだ身体が慣れてないだけなのか?

あれこれ考えても仕方ない。いろんな反省点が湧いてくるけど次につなげよう。

これにはまだまだ続きがある気がする。

 

ひとつこれだけ言えることは、気持ちよかったのは間違いない。絶対にまた行きたい。

 

これは時間をかけるにふさわしい研究テーマだ。

こうしてサウナにハマっていくのであった。

 

eBookJapan ではネットでサウナの漫画「サ道」を読むことができます。漫画版と活字版で内容が少し違うので、両方読むと2度美味しい。

関連サイト「マンガ サ道」はこちら

関連サイト活字版の「サ道」はこちら

 

この話は下の記事に続きます。

東京のおすすめ銭湯「中目黒 光明泉」でサウナを満喫。安いのに深夜までやってて露天風呂付き