セブンイレブンっていいですよね!
いくつかコンビニが並んでいたら迷わずセブンに入ってしまう さかがみ です。
周りの人にも好きなコンビニについて聞いてみると、やはりセブンが多数派。
コンビニ業界での売り上げもセブンが一人勝ちしてます。
コンビニって消費者からしてみればあの狭い店舗の空間が全てなのに、どうしてこうも多くの人に愛されて売り上げに違いが出てくるのか不思議だと思いませんか?
セブンの一人勝ちの理由はいったいなぜなのか調べてみました。
目次
まずは個人的なセブンのいいところをあげてみる
美味しい、質がいい
置いている商品の食べ物がどれも美味しい!
他のコンビニに比べてハズレ率、低いと思います。
うまそうって思って買ったものは、だいたい値段の1割上をいくという満足感があります。
安いプライベートブランド
最近ではセブンマークの付いたプライベートブランドがついている商品が多く、値段も安いです。
食品だけでなく、洗剤やシャンプーなんかの日用品もドラッグストアに置いてあるものより安かったりするのでここで買ってしまいます。
一人暮らしに優しい
総菜や冷凍食品の種類が豊富で、一回きりで使え、そのままレンジでチンすればOKという手軽な商品が多いので買いやすいです。
割り箸の質がいい
細かいところですが、セブンの割り箸はささくれのような木くずが出なくて、手触りがなめらか!
もともとは白樺を使っていたようですが、現在では成長の早い竹を使っているとのこと。
これだけで細かいところにもこだわってるなあって感じが伝わってきます。
ちなみに割り箸でいうと、ローソンも負けてない。
あのBGM
やかましすぎず、暗いわけでもない、あの軽快なBGMが絶妙。。!
いろいろあげてみましたが、、
いいところはたくさんありますが、僕の場合は食品を買うという理由で行くことが大半です。
なので安くて調理が簡単で美味しい食品が取り揃えられているというところが大きいです。
セブンイレブンが開発したもの、流行らせたもの
そんなセブンイレブン、やはり新商品開発や新しい取り組みに日々専念されているようです。
おにぎり
昭和53年に「パリッコフィルム」を考案し、業界で初めてパリッとした海苔の食感が楽しめる手巻きタイプのおにぎりを発売したところ、おにぎりは一気にヒット商品となりました。
現在も、おにぎりは年間17億個も売れるヒット商品です。
おにぎりの商品化だけなら誰にでも思いつきそうですが、これをコンビニ流にアレンジして付加価値を付ける発想はなかなか出てこないと思います。
参考: 7-ELEVEN 創業40周年 これまでも、これからもセブン‐イレブンはお客様の暮らしとともに (2013年11月) | セブン&アイ・ホールディングス
おでん
今でこそコンビニに行けばどこにでもあるおでんですが、最初におでんを売り始めたコンビニはセブン-イレブンでした。昭和54年に導入され、翌年には他チェーン店もあとを追う形で導入していきました。
参考: おでん博物館[コンビニおでん研究]
ふたのないアイスケース
アイスが入っているケース、昔は冷気が逃げないようにふたがついていましたが、最近ではふたがなくむき出しになっているのをよく見かけるようになりました。
「エアカーテン」という技術によって、アイスケースの上部に流れる冷たい空気がふたの役割をして冷気が逃げないようになっているとのことです。
ふたを開け閉めするという手間がなくなり、商品が取りやすくなったことで売上も増えるという利点もあります。
新しい取り組みは販売する商品だけにとどまらず、新しい売り方も今日に定着しているところがすごい。
参考: インベスターZ 3巻
銀行
銀行は土日休みで平日も早く閉まるから、それ以外の時間帯でもお金が下ろせたら便利だろうという考えのもと小売業で初めて銀行が設立されました。
ニーズはあるけど、前例のない難易度の高いプロジェクトをやりきってしまうところが他には真似できないところ。
参考: 「無茶だ」社内猛反発 セブン&アイで最も反対されたこと|dot.ドット 朝日新聞出版
コーヒー
コンビニにコーヒーを導入したのは後発組だったセブンイレブンですが、これまでトップだった日本マクドナルドの約3億杯をも上回って、日本で最もコーヒーを売る企業となりました。
参考: 「後追い」逆転も得意技――焦らず、外部と作り込み(セブンイレブン40年) | リテールテックJAPAN
金の食パン
かつては同等以上の品質を安く購入できる商品を「セブンプレミアム」というプライベートブランドで提供していましたが、値段が多少高くなっても品質のよいものを「セブンゴールド」というブランドにし、「金の食パン」が大ヒット商品となりました。
サラダチキン
2013年秋にセブンイレブンが「サラダチキン」という鶏肉を蒸した商品をサラダの具材用として販売しました。高タンパクで低カロリーなこの商品は、健康志向なユーザーがそのまま食べられるうえに美味しいと評判になり、口コミで広がって爆発的なブームとなりました。
参考: 発売2週間で完売 「サラダチキン」大ヒットの裏側 | 日刊ゲンダイDIGITAL
鈴木会長という存在
そんな次々に新しいものを提案していくコンビニ業界の先駆けとなっているセブンイレブンですが、鈴木会長の存在が大きいようです。
会長が自ら試食
会長自身がお客さんの立場になって毎日 商品を試食しているとのこと。
鈴木: お客さんでも来ない限り、お昼は毎日試食するし、日曜日も必ず家の近くのセブン−イレブンへ行って商品を買って食べてます。
このトップ自らが試食を繰り返しやっているということで、絶対にいいかげんなことは許されないという緊張感が商品の品質を維持できているカギになっているようです。
参考: セブン、なぜローソンとファミマを圧倒?必ず鈴木会長が試食するワケ 「いい加減」排除 | ビジネスジャーナル
徹底的に質を追求
鈴木: 宣伝費には1億、2億を使ってるんだ。おいしくない商品を出したら、悪い宣伝をしてるのと同じだ。確かに6千万(の損失)は大きいが、いま発売停止にしたほうが、結果として安上がりだろう
と、多くの新商品が出るため事前に試食できないものもあって、会長が後から食べて美味しくないと感じたためにその商品の発売が停止になる事例もありました。
ちょっと もったいない気もしますが、それくらい品質には気を配っているということですね。
参考: 発売中止になったセブンの中華麺 セブン&アイHD会長は「おいしくないから」 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版
また、メーカーとの交渉においては、
「全部引き受けるから最高の品質のものを作ってください。価格は気にしなくていい」
と伝えるエピソードもあったようです。
参考: セブン-イレブンが他のコンビニを圧倒する訳 鈴木敏文会長の存在 – ライブドアニュース
目先の売り上げだけではなく、品質に徹底的にこだわる姿勢が伝わってきます。
データから検証を繰り返す
マーケティングにPOSシステムを活用したのはセブンイレブンが世界で最初でした。
鈴木会長はなぜ売れなかったのかという問いを非常に大切にされているようです。
データを集めて仮説を立て、結果を検証して次につなげる、というサイクルが出来上がっているとのこと。
参考: 7-ELEVEN 創業40周年 これまでも、これからもセブン‐イレブンはお客様の暮らしとともに (2013年11月)| セブン&アイ・ホールディングス
やっぱりすごかった
ふだん何気なくいいなって思ってるセブンだけど、それを消費者に感じさせられているのにはもちろん理由があって、商品開発とマーケティングに並ならぬ努力を注いでいるのでした。
結局は突き詰めれば各社のサービスの違いはわずかで、だからこそひとつひとつをこだわり抜いて、穴を潰し、徹底的に考えつくしているところが勝つのだということが感じられます。
これは何についても言えることだと思うので、胸に刻んでおきたいと思うのでした。