効率よく結果を出す法則とは……?

タイに行ったら現実世界がRPGゲームだった。バンコクで死にかけた話

死ななくてよかったよなー……。

帰りの飛行機の待ち時間に友人がつぶやいた。

 

今日は2泊3日タイ・バンコクの旅の最終日。自力で組んだ全行程を終えてホッとしていたときに、隣からふと出てきた言葉。

自分も同じ感想だった。やっと日本へ帰れる。

 

さっきまで遅延で今か今かと待ちわびていた鉄道に、豪雨の中を線路をまたいでずぶ濡れになりながら飛び乗ってきたのだ。

タイ語でおそらく「ここが空港だから降りるように」と言われているのを頼りに下車し、そこから線路沿いを歩いてやっとのことで空港に到着した。

 

体は疲労で目をつぶったら3秒ほどで眠れそうなんだけど、気力だけは覚醒していて何か大きな目標を乗り越えたような、不思議な充実感に包まれていた

 

RPGゲーム

バンコクはまるでRPGゲームの世界で、言葉も通じなければ、豪雨が毎日降れば、路上で立ち止まっているとタクシーに乗れと言われたり、道はデコボコだったり、信号がない大通りで車にひかれそうになったり、よくわからないバスに乗って降りる場所を逃したり、帰りのバス停が見つからなかったり、慣れない土地では休む暇がない。ただのスポーツだ。

自分があまりに無力でちっぽけに見える。

この大きな街を歩いていると、いちキャラクターとして目的地のポイントに進んでいくゲームの世界にいるような錯覚に陥ってしまうのだった

 

というか現に人生はゲームだ。それが身をもって実証させられてしまった形である。

慣れ親しんで衣食住に不便がない日本での生活のほうがよっぽどシミュレーションに近いのかもしれない。

 

少なからずも何か助けを求めないといけない場面に出くわすもので、その間にグーグルマップを見せて行き先を伝えたりしてなんとか聞いた。相手もスマホの翻訳機を使って必死に伝えようとしてくれる。

このムダな時間がどんな有名な観光スポットよりも良い思い出だった。温かい。

 

デジタルとアナログ

田舎に住んでいたときに、よく近所の人が家にやってきて畑でとれた野菜なんかをおすそわけしてもらっていたのだけど、久しぶりにこの感覚を思い出して、妙に懐かしくなってしまった。

デジタルで何もかもが効率になってしまった世界に慣れてしまったからこそ、このいかにも時間のムダ遣いでアナログな関わりが新鮮で楽しかったのだ

 

世間ではブラック企業とか過労死とか人間関係の摩擦で自殺してしまったとか悲しいニュースがSNSに飛び交っているけど、どれもこれも現代の便利な社会を維持するために生まれた問題ばかりだ。

そんな人の心を奪って維持しなければならないシステムなんて最初からいらないんじゃないだろうかとか、つい考えたくなってしまう。

たまによけいなことを考えてしまって頭がグルグルしてしまうときがあるのだけど、まったく文化の違う未知の世界に来るとリセットされるのだ。

 

しばらく時間を置いてからまた行きたいと思う。

友人はといえば こりごりだったようで、今度はリゾートっぽいところに行きたいとか言ってた気もするけど。世界はまだまだ広かった。