友達が死ぬ夢

悲しい夢を見た。

 

それは昔から仲の良かった親友が、バイクで事故を起こして倒れている夢だ。

あたりは真っ暗。その友人はもうろうとする意識の中で助けを呼んでいるが、周りには誰もいない。

しだいに体力がなくなり、意識が遠のいていく……

 

—–

 

目が覚めるとそこは寮の2段ベッドの上だった

うつぶせになっていた体を起こすと、その下のまくらが少し湿っていることに気がついた。

昨日、泣きながらそのまま寝てしまったようで、服も昨日のままだ。

 

時計を見ると6:30

頭が空っぽのままロボットのように起きて、眠っている同居人を起こさないようこっそり服を着替えて、実家へと急ぐ。

 

実家に帰るやいなや、すぐさま慣れない真っ黒のスーツに袖を通していると、友達の親の車で迎えがやってきて、一緒にとある親友の家へ向かった。

 

その親友の家は山奥にあって、細い坂道を右往左往しながら登っていく。

奥のひらけたところに家がぽつんと一軒出てきて、懐かしい中学時代の顔が揃ってた。

普段、あたりは虫の声でうるさいくらいなのだけど、今日は線香のにおいに包まれ、空が青くてやけに静かで、奥の部屋からひっきりなしに聞こえるネコの声だけが寂しそうに聞こえる気がした。

 

今日は親友の葬式。

葬儀が始まり、途中で同級生 数人が最後の手紙を読んでいるところで さすがに泣いた。

祭壇の前で花に囲まれて、つい1週間前に見たばかりの、もう動くことのない顔を見ると涙が止まらない。

 

そう、つい1週間前にも遊んでた。

僕とその親友は幼稚園からいつも一緒だった

帰り道も同じだったし、釣りやプールに出かけたり、家に遊びに行ってテレビゲームをしてた頃を思い出す。

 

中学を卒業して僕が実家を離れて寮生活になってからは、さすがに顔を合わせる頻度はめっきり減ったものの、そのわりにはよく遊んだ。

いつの頃からか親が離婚してたらしくて、心なしか小学生の頃よりも家は静かで暗く、他に誰もいないようだった。

3人兄弟で兄と妹は母親のほうへついていき、親友は父親と実家に残ったらしい。

それ以上は聞いていない。

 

しかしそんなこともどこ吹く風と、つい1週間前もあいかわらずバイクの後ろに乗せてもらって山を走ったし、バーベキューもしたし、花火もした。

そして、たまたまだと思うけど、珍しく将来の話になった

「大人になるのイヤやなー」

みたいなことを言ってた気がする。

 

心なしか少し寂しそうだった。

親友は悪いふりして人一倍、心が純粋で いつまでも優しかった。

 

亡くなる前日も、後輩を連れてバイクで山に登って星を見に行ってたそうだ。

その後輩曰く、

「この星みながら帰ったら、事故りそうやな。気をつけて帰れや。」

が最後の言葉だったらしい。

 

その帰りの別れた直後のところで転倒していたそうだ。

打ち所が悪く、しかもその道は普段 人通りがなく、不運にも発見されたのは次の日。

そのとき意識がなくなっており、病院で友人と親族に看取られながら亡くなった

 

彼の生きたかった将来はどんな未来だったのだろう。

まさか本当に星に見とれてブレーキをかけそびれたのだろうか。

数日前にあった発言や行動をつなぎ合わせて、いろいろ想像してしまう。

 

だけどよく考えてみたら、

「オレ、将来どうしようかなー」

とか言ってたし、なにより大事な彼女もいた。

あいつがそんな大事な人を残して死のうとするわけないのはわかってる。

きっと今も生きてたらかっこよくなってただろうな。

 

そんなことを考えながら夢に落ちると、たまに10年前の事故の情景が現れる。

ただの夢だったらいいのに。

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