本当は、ダメなヤツらとつるんでいたい

僕は中学を卒業してからすぐに実家を離れ、寮で暮らし、就職と同時に東京へ出てきた。

だから中学以前の同級生とはすっかり疎遠になってしまったのだけど、そんな同級生のひとりの声を聞いたのは突然のことだ。

 

「この夏、同窓会やるから来ない?」

 

という電話の中で、すぐさま返答した。

いつもだったらわざわざ1日のために遠くの地元へ飛行機で帰るのは避けるのだけど、そのときはそんな気分だったのだと思う。久しぶりに地元に帰りたくなっていたのだ。

 

僕は田舎で生まれ、全校生徒100人ほどの小学校、中学校で青春時代を過ごした。

受験戦争だの良い企業に勤めるだの、そんなしがらみとまったく無縁の のんびりした雰囲気の中にいれば、勉強なんてだいたいロクにしないのは当たり前だ。

これが当たり前だと思っていたけど、外部からやってきた教師は僕のクラスの学力の低さに驚いていたくらいだ。

その代わりに1学年に1クラスしかなく、幼稚園から一緒に過ごした友達も多く、仲だけはかなり良かった

 

 

あれから10年。

 

同窓会の会場へ向かう途中はなぜか緊張していた

おそらく卒業してから一度も会っていないメンバーもいるだろうし、どんな顔をして会えばいいんだろう、最初に何を話せばいいんだろう、なんて初対面のお見合い相手なんじゃないかってくらい神経質に、会ったときの会話を頭の中で必死にシミュレーションしていたのだけど、それが会場に入った瞬間 すべて杞憂に終わり、その代わりに色あせていない中学校時代の思い出がすべて蘇ってきた

 

驚くほど休み時間のバカな会話だ。最高だ。

練習していないのに呼吸とリズムがぴったりで、やっぱり僕はあの中学時代が体の中にベースとして染みついているんだなと思った。

 

何も変わっていない。だけどみんな立派になっていた。

相変わらず人によってはフリーターをやっていたり、結婚したけど離婚したり、車いじりやパチンコをしながらその日暮らしをしていたり、はちゃめちゃなやつらも多いんだけど、精神年齢だけはしっかり大人になっていた。

 

そして今は東京にいることを話すと、

「すごいなー」「たくましいなー」

とも言われたりした。

 

僕からしてみれば、結婚して家庭を持ち、子供が生まれ、妻子を養ってることのほうがよっぽどたくましいと思うし、同い年には見えなくてよっぽど一回り上の大人に見えたのだけど、そんなことも言わずにあとはあいかわらずバカな話しかしていなかった。

 

そういえば100パーセント仕事のことを忘れて、こんなに腹の底から笑えたのは久しぶりかもしれない

 

みんな大人になるにつれてだんだんとバカな話はしなくなる。だけど腹の底では全員がバカを持ってると思う。行動を見てたらわかる。

どれだけバカを出さないかのプライドゲームの世界で生きている。

 

あの場所だけは、社会から離れてあの頃と変わらない楽しくてキラキラした中学時代の休み時間で、バカを言いながらふざけあって笑っているだけのことが最高で、いかなるものにも変えられない唯一の夢だった。

僕はたわいもない仲間とどうでもいい話をしながら笑っているために、頑張っているんだと思った。

距離は離れていても、一生の最高の友達で変わらないんだと思う。

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